大切な友人や職場の同僚、大好きなパートナーの愚痴を聞いているうちに、なぜか自分の胸まで苦しくなって、どんよりとした負の感情に包まれてしまう。
そんな経験はありませんか?
相手を助けたい、力になりたいと思って一生懸命に耳を傾けているだけなのに、気づけば自分まで真っ暗な深い穴の底に落ちてしまったかのような、重たい疲労感に襲われてしまう。
実は、僕のところにも、そうした人間関係や人生の悩みを抱えたたくさんの方が相談にやってきます。
人の痛みに共感できるのは、あなたがとても優しくて、温かい心の持ち主だからに他なりません。
相手の言葉をただ聞き流すのではなく、自分のことのように心で受け止めているからこそ、相手のトゲトゲした気持ちや、悲しいエネルギーをそのまま吸い込んでしまうのです。
でも、人の愚痴やネガティブな感情に引きずられ続けていると、あなたの大切な心がエネルギー切れを起こしてしまいます。
心理カウンセラーとして、僕はそんな風に誰かのために心をすり減らしているあなたに、もっと自分を最優先に労ってほしいと願っています。
相手の感情にシンクロしそうになったときは、心の中でそっと、一枚の透明なガラスの壁をイメージしてみてください。
相手の話をないがしろにするのではなく、「これはこの人の問題であって、僕の、あるいは私の問題ではないんだよ」と、心の中で境界線を引いてあげるのです。
相手を冷たく突き放すように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。
自分が一緒に溺れてしまったら、相手を陸へ引き上げることはできなくなってしまいます。
まずはあなたがしっかりと安全な場所に立ち、足元を安定させておくことこそが、結果として相手を本当の意味で支えることにつながるのです。
お話を聞いた後は、深呼吸をして、冷たいお水を一杯飲んだり、お気に入りの音楽を聴いたりして、自分のための時間を過ごしてくださいね。
人の心のケアをする前に、まずはあなたのその優しすぎる心を、たくさんの愛情で満たしてあげましょう。
あなたはもう、十分に頑張って相手に寄り添ってきました。
これからは、自分の心を一番に大切にする選択を、どうか自分自身に許してあげてくださいね。