公共の場所に出たとき、なぜか周囲の視線がすべて自分に集まっているような、なんとも言えない居心地の悪さを感じることってありますよね。
すれ違う人がみんな自分のことを見ているような気がしたり、ヒソヒソ話が全部自分の悪口に聞こえてしまったり。
そんなとき、心はきゅっと縮こまって、一刻も早くその場から逃げ出したくなってしまうものです。
でも、安心してくださいね。その感覚を抱えているのは、決してあなただけではありません。
僕のもとにも、同じように「外に出ると人の目が気になって仕方がない」「いつも見られている気がして緊張してしまう」という悩みを抱えた方がたくさんいらっしゃいます。
このようなお話を聞くたびに、僕はあなたがどれだけ周囲の環境に敏感で、そして優しく丁寧に生きようとしているかが本当によく分かります。
この「見られているような気がする」という感覚の正体は、実はあなたの心が発している「今は少しお疲れモードですよ」という大切なサインなんです。
心理カウンセラーとして、この現象を紐解いていくと、これは心が過剰に防衛モードに入っている状態だと言えます。
過去に誰かから傷つけられる言葉を言われたり、否定されたりした経験があると、脳は「もう二度と傷つきたくない」と身構えてしまうのですね。
その結果、周囲のあらゆる刺激や視線を「自分に向けられた脅威」としてキャッチしやすくなってしまうのです。
つまり、あなたがけっして自意識過剰なわけでも、弱いわけでもありません。
傷ついた自分を守るために、心が一生懸命にアンテナを張り巡らせてくれている証拠なのです。
だからこそ、まずはそんな風に頑張って自分を守ろうとしてくれている心に対して、「いつも守ってくれてありがとう」と声をかけてあげてほしいなと思います。
そして、公共の場所でどうしても落ち着かなくなってしまったときは、ゆっくりと深呼吸をしてみてください。
息を深く吐きながら、自分の足の裏がしっかりと地面についている感覚に意識を向けてみるのです。
周囲に向けられていたアンテナを、そっと自分の内側の安心感へと戻してあげるイメージです。
周りの人は、実はそれぞれが自分のスマートフォンを見ていたり、今日の晩ご飯のことを考えていたりして、誰か特定の人のことをじっと見ているわけではなかったりします。
みんな、自分の世界を生きることで精一杯なのですね。
「みんな自分のことで忙しいんだな」と心の中で小さく呟いてみるだけでも、張り詰めた緊張が少しずつ解けていくのを感じられるはずです。
外の世界が怖くなったときは、いつでもこの場所に心の荷物を置きに来てくださいね。
あなたの心が、一歩ずつ自分のペースで、心地よい安心感に包まれていくのをいつも応援しています。