会議が始まると、なんだか急にドキドキして、胸がざわざわしてくる。
「何か意見を言わなきゃいけないのかな……」
「でも、変なことを言って周りをシラけさせたらどうしよう……」
そんな思いが頭の中をぐるぐると駆け巡って、気がつけば周りの人の話が右の耳から左の耳へと通り抜けていってしまう。
そんな経験、ありませんか?
頭の中が自分の「言うべきか、言わざるべきか」の葛藤だけでいっぱいになって、終わった頃にはぐったりと疲れてしまうんですよね。
まず、そんな風に一生懸命に悩んで、会議の席に座っている自分を、たくさんたくさん褒めてあげてほしいなと僕は思うのです。
だって、それだけ真剣に仕事に向き合っていて、周りの人の目や、その場の空気を大切にしようとしている証拠なのですから。
決してあなたが「仕事ができない」わけでも、不真面目なわけでもありません。
むしろ、人の気持ちに敏感で、とても優しい心の持ち主なんだなと感じます。
でも、毎回会議のたびにそんな風に心がヘトヘトになってしまうのは、ちょっぴり辛いですよね。
そこで今回は、そんな心のざわざわを少しだけ軽くして、もっとラクな気持ちで会議に参加できるようになるためのヒントを、僕からお話しさせてくださいね。
まず、頭の中が言葉でいっぱいになってしまうとき、僕たちの心の中では「完璧な意見を出さなきゃいけない」というお化けが暴れていることが多いのです。
「誰もが納得するような、鋭い視点の意見を言わなきゃ」
「話の流れを止めないような、スマートな発言をしなきゃ」
そんな風に、自分で自分のハードルを、知らず知らずのうちにものすごく高く上げてしまっていませんか?
でもね、ちょっとだけ肩の力を抜いて、周りを見渡してみてください。
会議の場にいる人たち全員が、いつも100点満点の素晴らしい意見を言っているでしょうか?
きっと、そんなことはないはずです。
「あ、それいいですね」という同意の声だったり、「ここが少し気になります」という素朴な疑問だったり。
実は、会議を前に進めるために本当に必要なのって、そういう何気ない一言だったりするのですよ。
だから、まずは「立派な意見を言おう」という思い込みを、そっと横に置いてみましょう。
もし、どうしても発言するのが苦手だな、タイミングが掴めないなと思ったら、無理に新しいアイデアをひねり出そうとしなくて大丈夫です。
一番おすすめなのは、誰かの意見に対して「相槌を打つこと」や「小さな共感を示すこと」から始めてみること。
「〇〇さんの今のアイデア、すごく素敵ですね」
「僕も〇〇さんの意見に賛成です」
これだけで、立派な会議への貢献になります。
あなたのその一言があるだけで、発言した人は「受け入れてもらえた」と安心できますし、会議全体の空気も、ぐっと温かくて話しやすいものに変わっていくのですね。
それでもやっぱり、話が耳に入らなくなるくらい焦ってしまうときは、深呼吸をひとつして、自分の足の裏が床にピタッとついている感覚に意識を向けてみてください。
「今、私はここにいるよ。大丈夫、何も怖いことは起きないよ」って、心の中で自分自身に優しく語りかけてあげるのです。
意見を言えても、言えなくても、あなたの価値は1ミリも変わりません。
静かにそこに座って、周りの話を聞こうとしているだけでも、あなたはちゃんとその場所に参加しています。
少しずつ、少しずつで大丈夫。
次の会議では、「何か言わなきゃ」と思ったら、まずは隣の人の意見に小さくコクンと頷くことから試してみてくださいね。
あなたの心が、明日からの会議で少しでも穏やかに、そしてラクにいられることを、僕はいつも応援しています。