「死ぬほど頑張ってるんです!」
そんなふうに言う人を見ると、「すごいなあ…」って思いますよね。
命がけで努力して、休みも寝る時間も削って、全身全霊で向き合っているのかもしれない。そんな想像をしてしまいます。
でもね、実際に話を聞いてみると、よくあるオチがあるんです。
「朝は7時に起きて、夜は12時には寝ています」
「週末はちゃんと休んで、好きなアニメを観てます」
「ちょっと疲れたから、今日は早めに帰ってきました」
……え、ふつうに生活してるじゃない。
もちろん、それが悪いことだなんて言いたいんじゃありません。
むしろ、それでいいんです。
ただ、「死ぬほど頑張ってる」と言ってしまうその言葉の重みに、ちょっとだけ違和感があるだけなんです。
たとえば、ほんとうに「死ぬほど」何かに取り組んだことがある人は、言葉すら発せないこともあります。
頑張ることに必死すぎて、自分がどれほど頑張ってるかを自覚する余裕すらない場合もあります。
ましてや、それを人に誇らしげに言う暇なんてないのです。
だけど、これは誰かを責めたい話じゃありません。
むしろ僕は、こんなふうに言いたいのです。
「そんなに大げさにしなくても、あなたは十分頑張ってる」って。
「普通に働いて、普通に生活して、疲れたらちゃんと休んで、楽しいことも忘れずに過ごす」
そんな“普通の頑張り”を、もっともっと認めてもいいと思うんです。
毎日会社に行くのも、
子育てをするのも、
自炊するのも、
やる気が出なくても何とか自分を奮い立たせて過ごす日々も、
全部ぜんぶ、ちゃんと「頑張ってること」なんですよ。
他人と比べて「もっとすごい人がいる」って思う必要なんてありません。
「命がけじゃないから、頑張ってるって言えない」なんて、自分を下に見ることもない。
頑張りに“死ぬほど”の基準なんていらないんです。
だから、こう言い直してみませんか?
「私は、私なりに、毎日ちゃんと頑張ってます」って。
たまには「頑張ってる自分、えらいね」って、自分で自分をほめてあげてもいいと思います。
それは誰に誇るでもなく、誰と競うでもなく、
ただ“今日の自分”にそっと花マルをつけるような優しい行為です。
無理して“死ぬほど”頑張らなくてもいい。
ちゃんと食べて、ちゃんと寝て、笑って、少しずつ前に進んでる。
それこそが、ほんとうに尊くて、すばらしいことなのですから。