腸に穴が開いて見えた社会

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 はじめに


この春、私は小腸に穴が開き(小腸穿孔)、「ストーマ造設術」という手術を受けました。

小腸を15cmほど切り取ったけれど、切り口がくっつかない。そのため小腸の一部を脇腹から引き出して、そこから排泄行為を行うというものです。

その出口をストーマと呼びます。人工肛門とも言いますが、形状は全く異なり、私の場合は4cmから5cmほどの太い粘膜状のものです。特殊フィルムで覆っていますが、日常的に腸がお腹かから出ている状態...。

入院中、同室になった女性は、「こんな身体になってまで生きていたくない...」と泣いていました。まさにそうした心境でした・・・

しかし私の場合は、来年、このストーマを閉じる手術(「ストーマ閉鎖術」)を受けて、健常者に近い状態を目指すという治療方針になりました。(ついでに、取り切れなかったS字結腸にあるポリープを、腸ごと切り取るそうです)

こうしたことから、当初は障害3級かと絶望していましたが、障害ではなく疾病扱いとなったのです。

(ご興味ある方で、内臓が苦手でなければ、『回腸ストーマ・双孔式』『ストーマ脱出』などで検索してみてください)


1. 障害と疾病の違い


では、障害と疾病ってなにが違うんでしょう?

簡単に言えば、この先、治る見込みがないなら「障害」です。

「障害」: 身体または精神の機能が、長期的または永久的に失われた状態。

障害の種類
身体障害: 視覚、聴覚、肢体不自由などの身体的な機能障害。

知的障害: 知的機能の発達が遅れ、日常生活や社会生活に支障をきたす状態。

精神障害: 精神的な健康問題が原因で、社会的な活動や日常生活に困難が生じる。

支援
障害者支援は次の2章以降で、くわしく解説します。


「疾病」: 身体または精神の健康に問題が生じた状態。

一時的なものから慢性的なものまであります。

治療によって回復が見込まれるケースも多いのですが、治療期間は短期から長期までさまざまです。

疾病の種類
急性疾患: 短期間で症状が現れ、適切な治療によって回復することが期待される状態(例:インフルエンザ、急性胃腸炎)。

慢性疾患: 長期間にわたり症状が続く状態(例:糖尿病、高血圧、関節リウマチ)。

支援
病気に対する医療費助成や、治療費の一部の負担軽減。

特定疾患の場合は、公費負担医療などが利用できる場合あり。

疾病に対する支援は、主に医療面に焦点が当てられています。


2. 障害者支援


日本には、障害者を支援するためのさまざまな制度があります。しかし、複雑でわかりにくいのが現状です。

そこでこの記事では、初心者向けに障害者支援制度をわかりやすく解説していきたいと思います。

まず「障害者手帳」について、次に「障害年金」に関して説明しますので、どうぞお役立てください。


3. 障害者手帳について


障害者手帳の取得により、福祉サービスや経済的支援が受けられます。

具体的には、障害年金や福祉サービス、税制優遇、公共料金の割引などがあります。

障害者手帳とは
障害者手帳は、障害の程度や種類に応じて発行される公的な証明書です。

● 種類
身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳(知的障害対象)

取得方法
 地域の福祉課で申請手続きを行います。

障害者手帳のメリット
給付金や福祉サービス、税制優遇などが受けられます。

給付金 ➡ 自治体からの経済的サポート

福祉サービス ➡ 介護サービスやリハビリテーション

税制優遇 ➡ 所得税や住民税の減免

公共料金の割引 ➡ バスや電車の運賃割引、公共施設の利用料割引


4. 障害年金について


次に、障害年金についてです。

障害年金とは
公的年金制度の一環として、障害者の生活費を支援するための制度です。

障害基礎年金: 国民年金加入者が対象

障害厚生年金: 厚生年金加入者が対象

申請方法:日本年金機構に申請書類を提出します。

診断書や障害の程度を証明する書類が必要です。


5. その他の支援制度


その他、いくつかの支援制度が設けられています。

医療費助成:自治体によっては、医療費の一部または全部を助成する制度。

住宅改修助成:自宅をバリアフリーにするための、改修費用を助成する制度。

就労支援:障害者の就労を支援するための職業訓練や、雇用助成金。


最後に


支援が必要な場合は、遠慮せず、地域の福祉課や医療機関でご相談ください。

福祉課のケースワーカーや、病院内のソーシャルワーカーたちが、力になってくださると信じます。

では最後に、一言。

正直に言えば、小腸に穴が開くまで、私にとって障害は「他人ごと」でした。

横断歩道を車椅子の人が通れば、大丈夫かなと見守るけれど、拒否されたら嫌なので積極的に声を掛けたりはしない。その程度の関心。けれど今、様々な人々を、そして社会を、違う目で見るようになりました・・・

どうか、必要とする人に必要なサポートが行き渡る社会であってほしいと願います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


まとめ


障害と疾病の違い: 障害とは、治る見込みのない身体または精神の機能障害。一方、疾病は、治療により回復が見込まれる場合が多い。

障害者手帳: 取得することで、給付金や福祉サービス、税制優遇、公共料金の割引などが受けられる。

障害年金: 公的年金制度のひとつ。障害者の生活費を支援するための制度。

その他、医療費助成や就労支援など、さまざまな支援制度がある。

※ 一般名詞としての「障がい」と、用語としての「障害」がありますが、法律や制度の説明で漢字表記を使ったため、全体として「障害」に統一しました。差別的な意味合いや、害するという意味での表現ではありません。

※ 福祉に関しては全くの素人です。これまでそういった関係の仕事をしたことはなく、今回の小腸穿孔に伴い、個人的に調べた内容となります。

(文責:みやもとまや)


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