運も実力のうち⑦~ソムリエが語るウイスキーの話~

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コラム
スコットランドで2年間、猛勉強をしウイスキーづくりを徹底的に盗んできた政孝。

帰国後、摂津酒造に戻り働きますがウイスキーづくりは叶いません。摂津酒造をやめることとなります。

そんな政孝にとある人物が近づきます。鳥井信治郎という人物です。彼は「寿屋」という会社の社長で政孝を自社に入れます。

ちなみに、「寿屋」はのちのサントリーです。

寿屋は摂津酒造と古くから取引があり、政孝の姿も目にしていました。神戸港に見送りにも来ていました。鳥井は政孝にウイスキーづくりを依頼します。そしてある蒸留所が完成します。山崎蒸留所です。


そして満を持してサントリー第一号のウイスキーが発売されます。しかし、これが大失敗。全然売れないんです。さらに、本格ウイスキーを造りたい政孝とサントリー経営陣の意見がすれ違い始めます。後に金融恐慌の影響もありビール工場の工場長も兼務しその後、寿屋を退社。政孝には様々な葛藤がありましたが、独立を決意します。

スコットランドにいるころから政孝は北海道こそウイスキーづくりに適した土地と考えていました。後に北海道の余市に蒸留所を構えるのですが、ウイスキーの熟成には何年もかかります。さらに、寿屋をやめてすぐウイスキーを造るということは、鳥井に対して喧嘩を売るに等しい行為でした。角を立てたくない政孝は競合しないという意思表示をします。

政孝のとった行動は、次回に続く。


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