まだ続きます・・・すみません。「最終回」までしないと、なんかすっきりしないので、しょうがないです。視聴率的には打ち切りになっても全然不思議じゃないんですが(笑)
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一度、愛を金やモノで取引した人間は、その落とし前をつけなければならない。
それができなければ、あの女の子二人が求める演奏は、できない。
元ホストはそんな風に思い込んでいたのでした。
試しに、以前のように路上で演奏をしてみました。
もうホストではないので、みすぼらしく変装をする必要はありませんでした。
彼が演奏を始めると、途端に人だかりができました。
そして数人の女の子が熱い視線を送っているのに気が付きました。
女の子だけではなく、通りすがりの男性、女性、サラリーマン風の人、様々な人たちが立ち止まって聞いてくれました。
隠れて演奏をするためにみすぼらしい格好をしていた時とは、まるで違いました。
その時は、彼の周りに人だかりができることなんてなかったのでした。立ち止まって聞いてくれたのは、あの二人の女の子だけだったのでした。
演奏が終わると、拍手され、小銭だけではなく、お札まで出す人もいました。
何人かの女の子が近づいてきて、「次の予定あるんですか?」と聞いてくるのです。
元ホストはびっくりして首を振ります。そして逃げるようにその場を立ち去りました。
元ホストは、何となく覚えてしまった言葉をぽつりと言いました。
「私から、私を救わなかった魔法を取り去ってください・・・」
彼は、今回の演奏もまた、光の天使が踊っていなかったと感覚で分かっていました。
その頃、おせんべい屋さんでは、挿絵担当の女の子が、面白がってドイツ語のテキストを無料の翻訳機にかけてどんな訳がでるのか試して遊んでいました。
Der verstörte Mensch sah dem Paten mit Entsetzen in die hellen Augen und erwartete von Augenblick zu Augenblick, ihn niedersinken zu sehen
「取り乱した人は、ゴッドファーザーの輝く目を恐怖の目で見つめ、彼が沈むのを瞬間瞬間期待していました」
なにこれ~!イタリアマフィアの小説みたい!とケタケタ笑っていました。
「名付け親」がゴッドファーザーと訳されるだけで、ガラッと雰囲気が変わる不思議・・・。
つづく