原文で味わいたいドイツ語「アウグストゥス」そして連続ドラマ第八話

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タイトル変わって、今回からは原文で味わいたいドイツ語です!
第一話からご覧になりたい方、コチラからどうぞ↓

なんとかこの連ドラを終わらせなければ!!軽い気持ちで妄想書いてたら、終わらなくなってしまった・・・しかも今、着地点が全然見えてねぇ!!

Wie wäre es nun, wenn du mir erlaubtest, auch dir noch einen Wunsch zu erfüllen, irgendeinen?
さて、どうでしょう。もし君が、私に君にももう一つ願いをかなえることを許したら?
ドラマのセリフのようにナチュラルな言葉にするならば「もし、君にも一つ願いをかなえさせてあげると言ったら、どうしますか?」

このセリフは、名付け親のビンスヴァンガーさんが、アウグストゥスが自殺するつもりでいた時にやって来て、言った言葉です。
母親に一つ、願いをかなえさせてあげたけど、それは呪いになってしまったので、代わりにお前の願いを一つかなえてあげよう、と言ったのでした。

einen Wunsch、一つの願い。
この部分、私はとても引っかかったんですよね。
ビンスヴァンガーさんは、一つお前の願いをかなえてやる、だから生き直してくれと伝える。最初は「もう何をしても無理だ」と断ったアウグストゥスでしたが、最終的に自分の願い事を言います。それが・・・

Nimm den alten Zauber von mir, der mir nicht geholfen hat, und gib mir dafür, daß ich die Menschen liebhaben kann!
「私から、私を助けなかった魔法取り去ってください。そして、私が人々を好きになれるように魔法をかけてください」
というものだったのです。

ちょっと待て、アウグストゥスよ?
しれっと、お前・・・願い事二つしてるじゃねーか!
メルヒェンの法則として、願い事を取り消すためには、願い事の権利が一つ消失する。

何か願った時、まぁ、例えばですが・・・願い事を三つかなえてやると言われた田舎者の夫婦がいて、亭主の方がとっさに「じゃ、ソーセージを出せ」と言うんです。「そんなつまんない願い事をするなんて、なんてバカな亭主だろう!お前の鼻がソーセージになっておしまい!」とおかみさんが言っちゃうんです。本当に旦那さんの鼻がソーセージになってしまう、それを取り消すために、願い事の最後の権利が消失してしまって、元の木阿弥・・・というメルヒェンがありましたよねー。

母の願い事を取り消すために、一つ。
自分の願い事のために、一つ。
計二つの願い事をしちゃってるんですよ。

母親の願い事は「みんなから好かれますように」。もしくは「愛されますように」。
そして、彼の願い事は「みんなを好きになれますように」もしくは「人を愛せるようになりますように」
逆方向の願い事だったので、打ち消し合っているのか? 
それで、ノーカン・・・になった?

アウグストゥスは、母の願いが何だったのか知らされていないのです。
もし、アウグストゥスが母の願いの内容を知っていたら、別の願いをしたかもしれません。

母親の願いを取り消さずにいた場合、アウグストゥスは「人から好かれる上に、人のことも好きになれる」という世渡り最強能力を手に入れることができたはずです。
もちろん、そうなってしまっていたら、「アウグストゥス」の物語は、人を感動させるお話にはならなかったでしょう。

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