このお話はboがバイエルンから帰国したばかり、まだ実家に住んでいた頃という設定です。もう5年以上前になりますね。ほぼほぼフィクションですので、実際の人物・団体とは全く関係がないものと思ってください。
多分、5-6回続きものになります。出来次第順次公開していきます!
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実家でバイトしながらぼんやり暮らしていたのですが、ある時、ドイツ在住の奥様からいきなり連絡がありました。
ドイツで知り合ったけれど、立場も違うし、その場だけのお付き合いだろうと思っていて、まさか連絡もらえるとは思っていなかったのでびっくりしました。
その用件が、ちょっと不思議なものでした。
奥様の年下の知り合い(日本人)、ドイツ北部某州にドイツ人夫と子供と暮らしているが、ちょっと相談にのってあげて欲しい・・・というのです。占い関係かと思ったら、そうではないという。
奥様のご友人、Aさんとしておきましょう。
そのAさんは、日本に来ていたドイツ人男性と恋に落ち、結婚・出産、現在ドイツに住んでいる。
子どもはまだ小さいので、仕事はしていない、ということです。
Aさん、ドイツ語(またはドイツ人)に抵抗感があるらしいんです。
一応、ドイツで長期滞在ビザを取るには、ドイツ語レベルB1以上を証明しなければいけません。日本ではゲーテ・インスティテュートとかで情報集められるし受験もできるはず。
ぶっちゃけ、そんなに高いハードルではありません。まったくの初心者から始めても、数か月頑張って勉強すればクリアできるレベルです。
日本の独検は、英検同様、国際的には通用しません。・・・なんか利権関わってるんでしょうね。語学系資格は国際的に通用しなかったら意味ないですもん。
C以上となると、さすがにかなり難しいなと感じます。ちなみに私はC2途中までで挫折しました・・・。
大学受験の勢いで勉強しないと、ついていけない感が半端なかった。無念。
だけど、どの言語でも同じですが、ある程度まで勉強したら、後は語彙力と表現力勝負です!!
私も、ちゃんと勉強しないとダメですね。毎日、ちょっとはドイツ語の記事に目を通してはいるんですが・・・。
実際のナマのドイツ語とは違います。会話となると、どうしてああも理解力下がるんでしょうか。最終の難関、ドイツ語聞き取りって、なかなか上達しないんですよねぇ。読み・書きは、独学でなんとかなるけど、会話って難しいです。
気のいいドイツ人はちょいちょいジャブ的に訳の分からん冗談をはさんでくるので油断ならない・・・その冗談もなんか想定外の斜め上だったりするので、意味を理解するのにワンテンポ以上必要になる。ヒドイ時には数日後にふとした瞬間、意味が分かって合点がいくのだが、意味が分かってもたいていあんまり面白くない。そういう気のいいタイプの人は案外シャイなので、「今のわかんなかった、もう一回言って」とお願いすると「・・・もういい、忘れて」と流されるんです。
上手に拾ってあげられなくてスマン・・・と思うのですが、私は割と辛口なので、その場で意味が分かってしまうと、残酷な突っ込み入れてしまうかもしれません(笑)
で、そのAさん、夫とは日本語で会話しており、サブ的にドイツ語と英語を使っているとのこと。仕事もしていないので、ドイツ語の初級レベルくらいはあるらしいんですが、それ以上は無理。ドイツ語で会話を普通にするには、ちょっと難しいということです。
Aさんは配偶者用の滞在許可証でドイツに滞在しているのですが、パスポートの更新をしたそうなんですね。パスポートを切り替えると、それに紐づいているドイツ滞在許可証も更新しなければいけません。
それで、悪名高き(?)外人局とやり取りをしなければならないので、「boちゃん、暇なら手伝ってあげて!相談に乗ってあげるだけでいいと思うから!」だって。
Aさんの連絡先を教えてもらい、先方にも、私の連絡先を知らせ、何かできることがあったら・・・という程度のつもりでいたんですね。
「私が相談に乗ってあげられればいいんだけど・・・ほら、私、フルタイムで仕事してるし!子どもの手が離れたと言っても、まだ習い事とか色々あるし!夫も手がかかるし!boちゃんの方が歳も近いし」と、面倒ごとを押し付けたいという気持ちがありありと見えて、なんか奥様の必死に弁解する様子が面白かった。
まぁ、確かに、自分のことで手一杯、他人の相談に乗る時間的余裕もないし、情報集めるだけと言っても手間と時間が必要ですからね。人に押し付けたがる気持ちも分かる。
私はドイツ在住ではないから、時差もあるし、いざとなったら逃げることも比較的簡単だしねー・・・と気楽に引き受けてしまったのでした。
それに、配偶者ビザの切り替えなんて、そんなに面倒なことないはずです。
ドイツに初めて行き、新しく滞在許可をもらうのは色々書類があって面倒です。それは結婚でも、お仕事や学生でも同じでしょう。
だけど、そういう手続きは終わっていて、ただパスポート更新に伴う滞在許可証の切り替えだから、パスポートやその他書類、証明写真の提出すればOKなんちゃうん??
Aさんは最初のプロセスをすでに完了しているわけですし、滞在許可証の切り替えなんて、さして問題になるはずがない。
だが、実際Aさんは、その滞在許可証の切り替えで不思議の沼、不可解極まわりない外交の悪魔に出くわすのでした。
ドイツで、ビザ関係でお世話になるお役所は外人局、泣く子がもっと泣く(かもしれない)Ausländerbehördeです。
つづく