ワイ「料理は心と言います。」
助手「アナタに人の心があったの?」
ワイ「料理は”食べてもらう人をもてなす”意味があると思うのです。」
助手「もてないアナタが言ってもね。」
ワイ「”もてない”ではなくて”もてなす”ですよ。」
助手「ボケナス?」
ワイ「晩ごはん抜きましょうか?」
助手「ごめんなさい。」
ワイ「料理はただ作れば良いわけではありません。美味しく食べてもらうために心を尽くすこと。それも美味しさのポイントですよ。」
助手「チャチャっと作っちゃえばいいんじゃないの?」
ワイ「そんなマインドだと心が貧しくなりますよ。」
助手「財布が貧しい人に言われたくないよ。」
ワイ「料理には段取りが必要です。”温かい料理を温かい状態で出す”それだけで料理は何倍も美味しくなるものです。」
助手「それはそうね。」
ワイ「そのためには、ゴール地点を見据えて逆算できるイメージを持たなければなりません。」
助手「例えばどんな?」
ワイ「料理は一品だけではないですからね。主菜があれば副菜もある。そして汁物も作るかもしれない。」
助手「3つの仕上がるタイミングを合わせろってこと?」
ワイ「簡単に言えばそう言うことです。それぞれ掛かる手間も時間も変わりますから。」
助手「なんか難しそう。」
ワイ「やってみればいいんです。そうすれば出来上がる時間感覚が養われますよ。」
助手「まずはやってみろってことね。」
ワイ「あとは、無駄な時間を無くすことですね。」
助手「どういうこと?」
ワイ「例えば、スープを作るためにお湯を沸かす時間があれば、その間にお野菜をカットできちゃいます。」
助手「段取りね。」
ワイ「この感覚は仕事でも活かせますよ。」
助手「そうなの?」
ワイ「仕事も段取りがモノを言います。ゴールを見据えて無駄なく進めることで良い仕事ができます。」
助手「そうなんだ。」
ワイ「20代の頃働いていた会社の社長に言われた言葉です。」
助手「凄い人だったのね。」
ワイ「まぁ、その社長は会社潰しちゃいましたけどね。」
助手「ダメじゃん。」
ワイ「しかし言ってたことは間違ってませんよ。」
助手「確かにそうだけど。」
ワイ「ちなみにこの前豚汁失敗しました。」
助手「ダメじゃない。」
ワイ「しかし意外とイケました。」
助手「なんで?」
ワイ「なんとか誤魔化す方法を見つけたからです。」
助手「性格出てるわね。」
ワイ「結果良ければ全て良し、ですよ。」
助手「料理の心はどこへいった?」
ワイ「バレなければいいんです。裏で何してても分からなければオッケーです。」
助手「サイテーね。」
ワイ「これこそ”オモテなし”ってことで。」
助手「オチつけたつもり?」
ワイ「オチついてませんか?」
助手「ひとまず落ち着いて考えましょ。」