転職を決意したのに・・・躊躇してしまうあなたへ

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こんばんは。

先日梅雨入りした、名古屋は今日も雨が降っています。
適度な雨は自然にとって恵の雨ですが、個人的には・・・洗濯が外に干せないし、仕事や買い物は自転車移動なので、最近は毎日頻繁に天気予報を欠かさずチェックしております。

今朝も仕事に行く際、カッパを着て自転車で移動したのですが、カッパって着ると熱がこもって、もうテンションが一気に下がります。なので、せめて気分を上げてくれる、かわいいカッパを!と思い、楽天でブルーの花柄のカッパを購入してみました(*^^*)

余談が長くなりましたが、今回このテーマで書こうと思ったきっかけは「転職はしたいと思っているけど、なかなか行動に移せない」といったご相談を立て続けにいただいているからです。

私は、投資(為替取引)をプライベートでやっているので「行動経済学」に関する書籍なども読むのですが、今回は行動経済学の中の2つの考え方をご紹介します。今回紹介する考え方は、行動経済学ですが、キャリアについて考える時にも大変参考になると思います。

(参考:サクッとわかるビジネス教養「行動経済学」(新星出版社))
① 人は将来のメリットよりも、今のメリットを大きく感じる。
 A いますぐ1万円もらえる
 B 1年後に2万円もらえる
あなたは、どちらを選びますか?

合理的に考えれば、Bですが、実際には多くの人がAを選びます。
これは現在バイアスが働いている証拠です。

② 得よりも、損を重く感じる。
(例:1000円勝った時の喜びよりも、1000円負けた時の衝撃の方が大きい)
  A 絶対に1000円もらえる
  B 50%の確率で、200万もらえるが、残り50%は0円
  あなたは、どちらの方を選びますか?

以上の質問をされたら、Aを選ぶ人の方が多いのですが、実際AとBの期待値(ある選択を行った時、その結果として得られる値の平均値)は同じです。
A⇒100万×100%=100万円 B⇒200万×50%=100万円

つまり、人は得な状況下ではリスクを回避して、確実な方を選ぶということです。

この記事を読んでいただいている方の中にも、転職を考えているけど、土壇場でやっぱり今の会社で働き続けることにした人はいるのではないでしょうか。
なぜ、転職しようと決意したのに引き返したくなるのでしょう?

恐らく、無意識のうちに「これまで多くの時間を投資して、知識や社内での人脈を積み上げてきたのに今辞めるのはもったいない。」と思ってしまうからです。まさに、得(やりたい仕事ができる、ワークライフバランスが改善される・・・など)よりも、損(今の会社での知識や人脈を失うこと)を大きく感じているからです。
また、現状をより良いものにしたくて、転職したとしても、最初は、一から仕事を覚えたり、人間関係を築いたり、今のまま働いているより負荷がかかるかもしれません。

ただ、転職先で仕事にも慣れた自分をイメージしてみたら、どうでしょうか?
人間の脳は、変化を嫌うという本能が備わっているため、新しい挑戦や物事を大きく変えようとすると、そもそもすごいエネルギーを使うわけです。

転職を検討されている方は、無意識のうちにバイアス(認知の歪み)が生じていることを知識として知っているだけで、土壇場で転職を止めたくなるといったことを回避して、長期的な視点で冷静に考えることが出来るようになる可能性が高まります。

人って合理的なようで、知らず知らずのうちに非合理的な判断を結構しているんですよね。
「え、そんなこと?」って思うことでも、知識として知っているだけで、肩の力を抜いて、フラットに出来事を捉えられることが増えてくるように感じています。

もし、行動経済学にご興味のある方は、さくっとわかるビジネス教養「行動経済学」(新星出版社)が読みやすくておすすめです。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

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