“やりたいこと”がわからないと嘆いているあなたへ

記事
ビジネス・マーケティング
~自分らしい仕事を見つけるためのRIASEC(リアセック)活用法~

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はじめに

私は、これまで21年間、さまざまな人の仕事や
働き方の相談に携わってきました。

そのなかで、世代や性別を問わず、一番多かった相談内容が、
「やりたいことがわからない」というものでした。
また「○○○が趣味なんですけど、仕事にならないでしょうか?」や、
「どうしたら好きなことを仕事にできますか?」といったご相談も、
よくいただきます。

私は長野県が運営するジョブカフェ信州に、
2005年(平成17年)の開設時から携わり、
2012年からは毎年、VPI職業興味検査の講師を務めています。

定員10名のところに、22名のお申し込みがあったこともあるほど、
関心の高いテーマです。
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この記事をご覧のあなたも、「やりたいことがわからない」と
感じていませんか?

今回は「RIASEC(リアセック)」という職業興味理論を使って、
自分のやりたいことを見つけるヒントをご紹介します。

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 第1章:「やりたいこと」と「好きなこと」は違う

「やりたいこと」と「好きなこと」は違います。
この違いを知らないと、職業選択で迷い続けてしまいます。

違いとは、大きく分けて、3つの違いがあります。

①モチベーションの違い
「好きなこと」は、“快楽”が原動力です。
好きな食べ物を食べると、気分が高まったり、
心地よさを感じたりします。

一方、「やりたいこと」は、
“目的や価値観からくる意志”が原動力です。

たとえば高校球児が真夏に厳しい練習に耐えるのは、
甲子園出場という目標があるから。

練習は辛いけど、その先にある“目標達成のプロセス”として
とらえているから耐えて行動が継続できるのです。

 ②報酬の違い
「好きなこと」の報酬は、楽しさやおもしろさ。
「やっていて楽しい」とか「おもしろい」が、
行動の1番の理由(動機)です。

それに対して「やりたいこと」の報酬は、達成感や貢献感。
「人の役に立てた」「目標を達成した」といった喜びが、
報酬となります。

③市場との関係の違い
「好きなこと」は、自分一人でも成立します。
誰にも迷惑をかけず、自分のために楽しめるものです。

「やりたいこと」は、他者のニーズと接続して初めて成り立ちます。
誰かの役に立つ、自分の行動が誰かに貢献している——
それが「仕事」としてのやりたいことです。
達成感や充実感です。

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第2章:好きなことは“趣味”、やりたいことが“仕事”

好きなことは、自分の快楽を満たすもの。
だから、お金を払ってでもやりたいと思うことが多い。

私は子どもの頃から読書が好きで、
小学校では6年間ずっと図書係。

当時「本を読んでお金がもらえる仕事がないかな」と、
本気で考えていました(笑)

でも、自分が読書を楽しんでいるだけでは、
誰もお金はくれません。

それは私の趣味だから。

しかし、読んだ本をわかりやすくまとめて、
YouTubeなどで解説したらどうでしょう?

それを必要としている人が見てくれるかもしれません。

そして、出版社がスポンサーについて広告費を
払ってくれる可能性も出てきます。

つまり、
好きなこと=自己本位
やりたいこと=他者本位

誰かの役に立って、初めてお金が発生します。

「働く」の語源は「傍(はた)を楽にする」。
周りの人を楽にすることが「はたらく」ことなのです。

では、あなたは、どんなことをして、誰の役に立ちたいのか?
 それを知るヒントになるのがRIASEC(リアセック)です。

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第3章:RIASEC(リアセック)とは?

RIASEC理論(ホランド・タイプ)は、
アメリカの心理学者ジョン・ホランド博士が開発しました。

第二次世界大戦後、アメリカでは製造業の発展により
多様な職業が生まれ、人々に「職業を選ぶ自由」が与えられました。

しかし、その一方で、
* 何を基準に職業を選べばよいかわからない
* 能力はあるのに就職後に適応できない
* ストレスや燃え尽き症候群が増加
といった問題が増え、社会不適応やアルコール・ドラッグ依存が
大きな社会問題となります。

当時、すでに職業適性検査は開発されていましたが、
IQや能力を測るテストばかり。

しかし、ホランド博士は精神科での臨床経験から、
「興味」と「職場環境」のミスマッチが原因だと気づきます。

「人間の職業興味と、環境が一致すれば、誰もがいきいきと働けるはず!」

そのような仮説を基に開発されたのが、
RIASEC(リアセック)理論です。

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第4章:RIASEC(リアセック)でわかること

RIASECでは、職業興味を、次の6タイプに分類します:
| タイプ | 特徴 | 向いている職業例 |
| R(現実的) | 実践的・モノを扱う | 技術職・農業・運輸など |
| I(研究的) | 分析好き・理論派 | 科学者・医師・研究職 |
| A(芸術的) | 表現・創造力 | デザイナー・音楽家 |
| S(社会的) | 共感・対人援助 | 教師・看護師・相談員 |
| E(企業的) | 主導・説得・交渉 | 営業・起業家・政治家 |
| C(慣習的) | 正確性・組織力 | 事務・経理・記録管理 |

この6分類によって、次のことが明確になります

① 自分の「強みの源泉」が見える
たとえばSタイプの人は、人と関わり助ける場面で力を発揮します。
Rタイプは、身体を使う仕事に集中力を発揮できます。
このような、自分を活かせる職場環境がわかります。

②「合わない職場環境」がわかる
AタイプがCタイプのようなマニュアル重視の職場に行くと、
息苦しさを感じやすいなど、ミスマッチが生じますが、
事前に気づくことができます。

③ 自己理解と自己肯定感が高まる
「なんでこの仕事が続かないんだろう…」という悩みも、
「興味と環境が合ってなかっただけ」と気づけると、
自分を責めなくてよくなります。

④合わない人のタイプがわかる
あなたと合わないタイプが事前にわかると、
職場の人間関係で悩んだり、イライラしたりすることが無くなり
ストレスが低減できます。

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さいごに
RIASEC(リアセック)は、
就職や転職のためだけのツールではありません。

これは、
「自分は何者か?」
「どんな価値観で生きたいか?」
という、
人生の根本に気づくための“内なるコンパス”です。

「やりたいことがわからない」と悩んでいるのは、
能力がないからではなく、興味に気づいていないだけ。

まずは、自分の“興味の地図”を知ることで、
進むべき道が見えてきます。

自分を知り、世の中と繋がっていく。

その第一歩として、RIASECを活用してみませんか?
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