こんにちは。
大手予備校での小論文指導13年、プロ講師のハルタです。
慶應義塾大学経済学部を目指す受験生の皆さん、こんにちは。
小論文の対策は順調に進んでいますか?
「とりあえず過去問を解いてはいるけれど、採点基準がよく分からない」
「文章を書くのは嫌いじゃないから、なんとかなると思っている」
もしそんな風に考えているなら、少し危険信号です。
慶應経済学部の小論文は、他大学や慶應の他学部(SFCや法学部など)と比較しても、非常に独特な「作法」と「知性」が求められます。
単に文章が上手いだけでは合格点はもらえません。
求められているのは、「経済学的な思考」と、複数の情報を統合する「論理構成力」です。
今回は、多くの受験生が陥りがちなミスを防ぎ、合格ラインを超えるために絶対に押さえておくべき「3つの注意点」を解説します。
注意点1:課題文の「共通項」をしっかり取り出す
慶應経済学部の小論文でよく見られる出題形式として、「課題文が2つ出さ、その共通項を抜き出す」ものがあります。
例えば、課題文Aでは「市場メカニズムの効率性」について書かれ、課題文Bでは「環境破壊という市場の失敗」について書かれている、といった具合です。
ここで多くの不合格答案がやってしまうミスが、「片方の文章にしか触れない」あるいは「AとBを別々に論じてしまう」ことです。
これでは、ただの「要約の羅列」になってしまいます。
大学側が2つの文章を用意したのには意図があります。それは、「一見矛盾する、あるいは異なる視点を持つ2つの文章から、共通する論点をあぶり出せるか?」を試しているのです。
◆ 「対立」ではなく「統合」を目指せ
合格する受験生は、2つの課題文を読んだ後、必ずこう考えます。
「AとBは、表面上は違う話をしているが、根底にある共通のテーマは何か?」
例えば、Aは「個人の自由」、Bは「社会の規制」だとします。
ここで「自由か規制か」と単純化するのではなく、「個人の幸福を最大化するための、最適なルールのあり方とは何か?」というように、AとBの両方を包摂する「上位のテーマ(共通項)」を自分で設定する必要があります。
設問で「課題文AとBをふまえて」とあれば、それは「AとBの共通項を見つけ出し、それを土台に論じなさい」というメッセージです。
片方だけに依拠した答案は、その時点で大幅な減点対象となることを肝に銘じてください。
注意点2:経済の知識を入れておく
「小論文は国語の試験だから、知識はいらない」
「本文に書いてあることだけで答えればいい」
これは、慶應経済学部においては通用しません。
もちろん、細かい年号や数値を暗記する必要はありません。
しかし、この学部が求めているのは、社会現象を「経済学的な視点」で分析できる学生です。
そのため、答案を書くための「道具」として、ある程度の経済学的な背景知識(リテラシー)が必須となります。
◆ 必要なのは「用語」ではなく「概念」
例えば、以下のようなキーワードを、自分の言葉で説明し、論述の中で使いこなせるでしょうか?
* トレードオフ(何かを得るには何かを犠牲にしなければならない)
* インセンティブ(人を動かす誘因)
* 機会費用
* 情報の非対称性
* 公共財とフリーライダー
* モラルハザード
課題文には、これらの専門用語が直接出てこないこともあります。
しかし、書かれている現象(例:環境汚染、医療問題、格差など)を見た瞬間に、「あ、これは経済学で言うところの『外部不経済』の話だな」と変換できるかどうかが勝負の分かれ目です。
背景知識がない受験生は、現象を表面的な「道徳論(悪いことはやめよう)」でしか語れません。
一方、知識がある受験生は、「なぜその問題が起きるのか」というメカニズムを論じることができます。
慶應経済の採点官(教授)は、当然ながら経済のプロです。
「素人の感想文」ではなく、「未来の経済学徒の分析」を見せるためには、新書レベルで構いませんので、経済学の基礎知識をインプットしておくことが不可欠です。
注意点3:「抽象度」を間違えない(具体と抽象の往復)
最後のポイントは、文章の「質」に関わる部分です。
小論文では、「抽象的な議論」と「具体的な例」のバランスが崩れると、評価が下がります。
慶應経済の課題文は、比較的抽象度が高く、哲学的な内容が含まれることもあります。
これに引っ張られて、自分の答案も「抽象的な言葉遊び」になってしまう受験生が非常に多いです。
また、逆に、具体的な指摘ばかりで終わっている答案も多くみかけます。
具体と抽象。
この適切なレベルで書くことも目指してください。
そのためには、第三者に添削してもらうことがよいでしょう。
まとめ
慶應経済学部の小論文を突破するために必要な3つのポイント。
1. 課題文AとBの「共通項」を見抜き、統合して論じること。
2. 「経済学的な背景知識」を武器に、メカニズムを分析すること。
3. 「具体と抽象」のバランスを保ち、論理的に構成すること。
これらは一朝一夕に身につくものではありません。
しかし、漫然と過去問を解くのではなく、この3点を意識して書くことで、力は確実に着いてきます。
慶應経済学部は、論理的思考力のある学生を求めています。
「なんとなく書く」から卒業し、「戦略的に書く」受験生へと進化してください。
応援しています!
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