気楽に読んでください、呼吸のおはなし ~その27~

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コラム
今回は呼吸を感じることで出来るケア、一人で出来るものとペアで出来るものがあるのですが、その内の一人で出来るものに付いてお話します。
これは、随分と前の回で、掌の中央の窪みを圧迫すると体は息を取り込むのか吐き出すのかとの問い掛けをし、圧迫されている掌の感覚をメインに味わうと、きっと体はそれに応じて息を取り込むでしょうという話がありましたが、その感覚を利用するものです。
掌だけでなく腕全体から肩にかけて、僧帽筋の上端にあたるエリアへのアプローチもとても気持ちの良いものです。
また、例えほんの指先だけでも、この呼吸との一体感は味わえます。
やり方は超簡単、先ずは指先から肩・首の付け根辺りまでの何処かをもう片方の手で粘土でも捏ねるかのように静かに柔らかく握り込みます。
この時に工場のラインにある組み立てロボットのように握る・掴む力が物に対して垂直方向一辺倒にならずに、水平方向へも力を逃がすようにすることが肝心です。
このように柔らかく、ぐにゅぅうぅ~~~っと何処かを気持ちよ~く握ると、それが吸気と同調します。
昨日は腕を気持ち良く伸ばす動きで体の隅々にまで吸気が届くのを待ってあげる話をしましたが、今日の柔らかく握り込むやり方も似ていまして、無理なく心地好く何処かを握っている間中、体は息を静かに取り込んでくれます。
そして飽和状態になると、「もう緩めていいよ」という促しが来て、自然に握力を緩め始めている自分に気付くのですが、この、緩め方がこの話の要点となります。
一瞬で、パッと放してしまうのもこれはこれで気持ち良いのですが、意外と手を放すタイミングが難しく、ズレると本当に心地好い解放感には辿り着けないことがあります。
そこで、握っている方の掌が、握られている側の部位にずっと寄り添ったまま、ゆっくりと緩めるのがミソです。
この試みで唯一、握るという形での緊張を強いられる片方の手、握るのを緩め始めたならば、その緊張が一旦ゼロになるまでが一回分の呼吸のスパンとなります。
柔らかくぐにゅぅうぅ~~~っと握って、緊張の頂点が折り返し点、詰まり吸気から呼気への転換点となり、そこからは恰もパラシュートでゆったりと降りて行くように息を排出しながら握られていた個所もゆとりを得ながら元のサイズへと復元して行くのです。
そして次のターンでは、もう一度同じ部位を握るのか、それとも少しずらしたり、まったく違う所にするのか、そして、いつどのタイミングで再び握り始めるのか、これら全てを体が決めてくれます。
自分がやることは、頭で先回りせずに、その呼吸のリズム、体の合図に素直で居ること、それのみです。
勿論これは腕だけにとどまらず、自分の手が無理なく届く範囲なら何処でも、足先、ふくらはぎ、大腿部などなど、全てお勧めします。
その握ったり緩めたりと掌を優しく寄り添わせた体のあらゆる個所は、「ここにも確かに呼吸がある」ことを実感させ思い出させてくれます。
体が本来のサイズ感に戻ると、少し大きくなったようにすら感じます。
それはそのまま、心のサイズ、スペースの広さと比例します。
これらは、頭からの指令命令で行うと呼吸 " 法 " に成り下がったり、又はマッサージの一種と勘違いしたりしてしまいますが、あくまでも体からのメッセージ、本来の呼吸のリズムに則ってやるならば、やっぱりこれも正真正銘、"呼吸"です。

つづく

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