以前、名古屋の東山動植物園のアジアゾウ ウララちゃん一家について書きましたが、今回は札幌の円山動物園のタオちゃん一家について。
円山動物園、小さい頃たくさん行きました。懐かしい。
円山動物園のアジアゾウメンバーは「シュティン」「ニャイン」親子と、「パール」「タオ」親子、そしてタオちゃんのパパ「シーシュ」。
元々、シュティンとパールの仲はよろしくなく、シュティンの耳に穴が空いているのは、昔パールと喧嘩した時のものなのだとか。耳に穴が開くって・・・かなり激しい闘争だったと思われ、二頭の間には根深いものを感じる。
タオちゃんが去年生まれて、シュティン親子とパール親子が同居する様になりました。ゾウは赤ちゃんが生まれると、血縁関係のあるメス同士の群れの中で、母親と一緒にみんなで子育てをします。子供は大人の集団の中で行動を学び、社会性を身につけていくそうです。シュティン親子とパール親子は血縁関係はないものの、そういった野生の子育てに近い形の子育てを目指して円山動物園は取り組んできたみたいですね。
年長のシュティンが雌群のボスとなり、上手くいっている様に見えましたが・・・最近シュティンとパールの仲がまた険悪になってしまい、別居と同居を繰り返していましたが、同居時にまた大きな喧嘩が起きました。完全に序列も崩れてしまっている模様。まだ幼いタオちゃんのことも考え、今後はシュティンさんとパールさんは別居の方向性らしいです。
親同士の喧嘩中、シュティンとパールの喧嘩を止めようと二頭の間に入る娘たちがとても健気でした。タオちゃんは、シュティンの娘・ニャインちゃんととっても仲良し。親同士の喧嘩で離れ離れになるのは辛そう。
でも、そもそも拗れた関係って直せないと私は思う。人間関係もそうじゃないですか。特に同性同士なんて利害関係が無ければ、絶対に修復出来ないですよ。お友達だから同じ動物園に住んでるわけじゃないし。
・パール♀(21歳)
食べる事には一生苦労しない命。無意識に衝動的な行動に駆られやすいところがあります。良くも悪くも、ゾウ社会の常識とは別のところで生きるゾウです。少し複雑な性格でもあり、アクも強いし、運も極端に出るタイプ。実際はせっかちで、真面目で探究心旺盛な方。
外見に現れるのは、神経鋭くちょっとキツイ印象が出ます。本質的にわがままなところもあり、性格的にも自分の世界が大切で、周囲の空気は読みません。
特徴的なのは、先天的に子供のことで悩みを抱えてしまうところ。
・タオ♀(1歳)
純真で可愛いタオちゃん。大人になっても、おばあちゃんになっても、ずっと純粋な感情の豊かさを持ったタオちゃんでいるでしょう。と同時に、自己中心的でもあるので、純粋さと自己中さが混ざった生き方をします。才能豊かで、一廉の存在になれます。自分の感情を押し殺すか、自分らしさを活かすか、それがとても肝心なゾウ。
性格的に常にパートナーを必要としていますので、大人になっても一人暮らしは向いていなくて、誰かと同居している方が精神が安定します。パートナーをフォローする才能があるので、パールさんとシュティンさんの闘争も、1歳にして空気を読んでなんとかしようとしていましたね。
生まれつき、効率の悪さがつきまとうというか、生きずらさを抱えてしまうところもあります。お金にまつわることで試練と戦う、というテーマも持って生まれていますが、円山動物園にいる分には問題ないように思えますが・・・どうなのでしょう。
・シュティン♀(33歳)
飼育員さん曰く、ちょっとしつこい性格らしいシュティンさん。
かなり自我が強く、マネージメント能力もあるので、ボスには相応しい方、という印象。さらに言えば、自分が絶対に一番であり、自分の思い通りに周囲も動いてくれないと嫌っていうゾウです。非常にプライドが高く、パールさんが拒否反応を示していても、それでも「パールは私に従うべき」という考えは絶対に変わらないだろう、というのが推測できる。
一芸に秀でた才能があります。周囲から注目され、目立つことで自分らしさが出るゾウです。人前に立ち、顔を見てもらうことが好きですので、動物園向きなゾウではある。個人プレーが目立つのが玉に瑕。
・ニャイン♀(11歳)
シュティンとニャイン親子は全然似ていないですね。笑
ニャインちゃんも食べるには一生困らないゾウ。いかに自分の人生を充実して送れるかが問題で、他者のことはあまり気にしません。わがままさもありますが、慕ってくれる人やゾウに対しては面倒見がよく、親身です。タオちゃんのことをよく面倒見ているのは、こういうニャインちゃんの生き方も関係していますね。芯が強く、しっかり者。頼れるお姉ちゃん。
性格は、タオちゃんと同じでパートナーのサポートがとっても上手。パール親子に対しても、ママのシュティンさんに対しても、優秀な秘書的役割を果たしています。パールさんとは価値観や物事のやり方が同じですし、タオちゃんとは性格が同じ。パール親子とは共通点があるのでお互い理解しやすく、共に生活しやすいです。
シーシュ♂と繁殖の為に同居もしていているようですが、男性のサポートも上手で良い奥さんタイプ。シーシュとの相性は、兄妹みたいな居心地の良い関係ですので、妊娠は時間の問題のような気がします。
☆相性
・パール×シュティン
まず、似た者同士なのでお互い一歩も引きません。支え合う関係ではないので、適度な距離が必要です。磁石の同じ極同士をイメージすると分かりやすいかな。近づくと反発しあってしまいます。
性格や価値観、生き方も全く共通点がなく、お互い好感を持つ要素もない。これは相手を尊敬する気持ちがない限り、上手くやるのは難しそう。遠くで見ている分にはいいですけどね。
最悪な相性ではないので、同じ場所にいてもお互い尊重しあって干渉せずに距離を保っていれればいいけど、もうそういう状況ではないし、別居がベストだと私も思います。
あまり仲良くなれるような相性でもないので、どちらが悪いというわけではなく、シュティンさんとパールさんの間には長い年月をかけて積もり積もったものもあり、赤ちゃんがいるから仲良くやりましょう、っていうのも難しかったのかなと思います。