強いストレスが続くとどうなる?
強いストレスにさらされ続けると、うつ病等の気分障害となり日常生活を送ることが困難になります。
日本のうつ病等気分障害の患者数は2017年時点で約127.6万人。(厚生労働省データ)
約100人に1人がうつ病です。
1996年(約43.3万人)と比較するとじつに約2.9倍も増加している。
そしてうつ病の再発率は約60%もあり、再発を繰り返すことでさらに再発率が高くなる。
うつ病等の気分障害の具体的な症状
気分障害とういうのは「うつ病」と「双極性障害」のことを言う。(現在の国際的な診断基準では別カテゴリー)
うつ病の症状
抑うつ(気分の落ち込み、憂鬱、悲しい気持ちになる)
興味・喜びの喪失・低下
食欲不振・過食
意欲の低下
希死念慮(死にたいと強く願う)
睡眠障害
思考の低下、集中力の低下
不安感・焦燥感(あせり、いらだち)が強くなる
無価値観(自分は役に立たない、生きる価値が無いなど自分を否定する)
自責感
発症は平均40歳前後。20歳以下のうつ病も増えてきている。高齢者のうつ病も多い。
双極性障害の症状
気分が高揚し、開放的になったり怒りっぽくなったりといった「躁状態」と、「うつ状態」を繰り返す。
躁状態の症状
目的指向性が高く過活動になるため、過剰な買い物をしたり、多額のお金をギャンプルにつぎ込んだり、人と大げんかしたりといった問題行動を起こす可能性が高くなる。
そうなると社会的信用が無くなり、財産も無くなるといった困った状況になる可能性が高くなる。
発症は平均30歳前後。
うつ病等の気分障害は、上記のような様々な症状が複合的におこる。
うつ病等の気分障害の原因は?
うつ病等の原因となる強いストレス。では日常生活どのような場面で多く発生するのか見てみましょう。
1位 職場(学校)での人間関係 38.9%
2位 家庭での人間関係 34.3%
3位 人間関係以外の職場(学校)のこと
(情報堂生活総研 「生活定点」2020年データ)
ストレスの原因はダントツで「人間関係」。じつに7割以上が人間関係で日々悩まされています。
心理学の三代巨頭の一人、アルフレッド・アドラーも「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」と言っています。
わたしも過去を思い出してみると、確かに悩みのほとんどは直接的であれ間接的であれ人間関係でした。
わたしが過去に悩んだ人間関係
集団に所属すると、同調圧力により時間や場所が拘束される。
「帰りたい時間に帰れない」、「プライベートな時間を奪われる」、「同じ場所に拘束される(会社や学校など)」
多数決至上主義が多くを占めるため、自分の意見が潰される。「最適な答えよりも、大多数が支持している意見が優先される。(実際は強い権限を持つ者によって答えが決まる)その結果、議論の量、質ともに低くなる。」(これを【集団浅慮】という)
また、会社(学校)組織の小さな仲間集団の中では、「付き合いが悪いと思われたくない。嫌われたくない」といった他者評価に敏感になり、嫌で付き合いをしたくない人に対しても嫌われないように気を使い、興味の無い集まりにでも参加したりして、無駄に時間とお金を失っていた。
今考えると、とてもくだらないことに神経を使っていたなと思います。
このように集団の中での人間関係では、個人の自由な発想や発言は協調性を欠くという理由で同調圧力により制限され、時間も場所も集団の同調圧力により自由が制限されます。
そして、他者の評価に過敏になり神経をすり減らし続ければ、うつ状態に陥る可能性が高くなる。
またストレスによる身体的な症状にも苦しむことになります。(頭痛、倦怠感、動悸など)
このようにストレスの原因のほとんどは人間関係であり、QOL(人生の質)に大きな影響を与えます。
それはつまり人間関係を改善すれば、あなたの悩みの多くが解消されるということです。
人間関係の悩みを改善することは、充実した幸福な人生を送るために最優先で取り組むべき課題!
良いストレスもある
適度なストレスは目標の達成に良い効果をもたらします。
たとえば、自分が得意な作業に取り組むとき、他者が見ている状況下では作業のパフォーマンスが上がる。これを社会的促進といいます。(逆に苦手な作業の場合にはパフォーマンスが低下する=社会的抑制)
孤高思考で生きれば強いストレスの原因である人間関係とは無縁になる
本来の自分を心の奥底に抑圧し、同調圧力にさらされ続ける。そのような辛い人間関係を我慢する必要はまりません!
孤高思考になり、本来の自分で生きましょう!
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