リーダーシップに大切なこと

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団結力と多様性を両立するのは難しい。しかし現代のリーダーにはこれが求められているんです。以前のブログで、リーダーシップとは上下左右への影響力で、課題設定と動機付けが重要だと言いました。従来のリーダーは、集団を一致団結させることが大切でしたが、変化の激しい現代では、個の自律(多様性)を尊重しつつ、チームをまとめる必要があります。

それでも「課題設定」と「動機づけ」が重要な点は変わらないと思います。まず課題設定。チームの課題(≒目的)の意味付けをする。それはチームの存在理由に直結するかもしれません。目的(≒目標)を達成すると、こんないいことがある、組織や社会・世の中にこんな貢献ができる。リーダーはそれを具体的に(時には抽象的に)語る必要があります。この時、達成基準や期限があいまいだと、メンバーの腹に落ちません。明瞭な目標を、その理由(効果)とともに、対話を通じて合意形成する。この過程でメンバーの関与度を高め、内発的動機づけを促す。

さて、課題設定が動機づけにつながったところで、それを回していくために重要なのが、フィードバック(FB)です。FBはPDCAの中ではCに関連しますね。メンバーはリーダーからFBを受け、それを自ら解釈して、行動修正する訓練を積む。これすなわちOJTで、PDCAとOJTがつながります。良いFBが多く、経験豊富になると、フィードフォワード(FF)ができるようになるらしい。FFとは、予測して自立的に行動する力です。逆にFBが少ないと、受け身で指示待ちタイプになってしまう。

FBには評価だけでなく、支援も含まれます。立教大学の中原教授によると、この支援は3つに分かれるそうです。業務支援、内省支援、精神支援。業務支援とは、具体的に手伝うこと。内省支援とは、ヒントを与えて気づかせること(直接答えは教えない)。精神支援は、励ますこと。これからのリーダーは、内省支援と精神支援が重要になります。環境変化の大きいストレスフルな時代、適切な周囲の支えがますます大切になってきますね。

さて最後に戦国武将の中で最もリーダーシップがある人物は誰か? というお約束。一般には織田信長、徳川家康などが上位になりますが、私は蒲生氏郷を推します。非常に課題設定、動機づけに長けた文武両道の人。詳細は割愛しますが、その才能に織田信長は惚れ込み、豊臣秀吉は恐れた。氏郷のような、智仁勇(ちじんゆう)三拍子そろった人物に憧れますね。

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