否定的なAさん、肯定的なBさん

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コラム
この記事は「つい責めてしまう」というひとに、なぜ責めてしまうのかを考えてみることで、自分を見つめ直すきっかけとなればいいな、と思って書きました。少しでも新しい気づきがあればうれしいです。

裁判官のAさん

 「正しいか間違っているか」
 Aさんは裁判官のように、いつも人を裁いて生きています。
「正しいことをするのは正しい」
 と自分を正当化しています。

 「自分の中の正義」が強くなりすぎると、他者だけでなく、最後には自分までも裁くようになっていきます。

 心はどんどん冷たくなって、まるで精密機械のようです。

 Aさんは、いつも「否定」から物事を考えます。

周囲からは
 「人の気持ちがわからない」
 「冷たい」
 「怖い」
と距離を置かれています。

「私はそういう人間だから」とAさんはこの性格は変えられないと半ば諦めています。

 でも生まれたての赤ん坊は、精密機械のように冷たくないはずです。
性格は、後天的に学習して得たものにすぎず、学び直せばかならず新しく習得できます。

共感力の高いBさん

 Bさんは、いつも肯定的で前向きです。
 「優しい」
 「話しやすい」
 「わかってくれる」
と周囲に人が集まります。

 Bさんがもっているのは「共感力」です。
 共感とは、感謝・同情・許しなどの気持ちのことです。

共感には「人への共感」と、「自分への共感」の両方がありますが、「自分への共感」はとても難しいです。
というのも、Bさんほど共感力が高いひとでさえ、心には裁判官が存在しているのです。裁判官はAさんが共感するのを何かと邪魔しようとします。
「自分に厳しくしないと成長できないぞ」
「自分に甘えていると怠けて立派な人間になれないぞ」
といつも裁判官はBさんを叱ります。
自分へ共感できなくなりそうになり、自己否定したくなります。

でもBさんはくじけません。
裁判官と闘ってやっつけよう!という強い覚悟をもっているのです

原因追及のAさん、今を認めるBさん


 深く傷ついている友人がいた、とします。
 Aさんの中の裁判官は、
 「誰が傷つけたのか」
 「理由はなにか」
 「どこが傷つけられたのか」
と原因究明や課題解決を始めだします。

そして最後には裁判官はAさんに対して
「だからお前はダメなんだ」
と自分を罰してしまうのです。

Bさんは、心の中にある共感力をつかって
 「痛いんだね」
 「どこが痛いの」
と傷ついた友人の痛みに寄り添って共感します。
 「私に何ができそうかな?」
 「何か気になることはある?」
 「辛いだろうけど、これからどうしようか一緒に考えられそうかな?」
と向き合って話し合おうとする。

 重要なことは、Bさんの共感力はもって生まれたものではなく、意思によって鍛えてきた、ということでだ。

 誰の心にも裁判官は存在しています。
 裁判官を放置していれば暴走して、Aさんのようになってしまいます。

 ではBさんは、どうやって裁判官を弱めて、共感力を高めたのでしょうか?

 Bさんは、「自分が優しくなれるイメージ」を呼び起こす訓練をしてきました。
例えば、
・愛らしい子ども 
・かわいがっているペット
・お気に入りのぬいぐるみ
・自分の懐かしい頃の写真
など何でもいいのです。

 Bさんは、少し心がほっこりして優しくなれる時間を、忙しい中にも意図的に作りだそうとしています。

 よく海外のドラマで、デスクの上に家族やペットの写真を並べているシーンがありますよね。
 怒りにかられてイラっとするとき、家族の写真を見て心を落ち着かせるのはとても効果的です。
 日本の会社では家族の写真をデスクに飾ることに抵抗感があるかもしれません。
そんな時は、自分の中でやさしい気持ちを思い出せるトリガーを決めて、身につけておくとよいです。
・指輪
・アクセサリー
・腕時計
・スマホの待ち受け画面
・着メロ
など何でもいいです。
他人が見ても意味がわからないけど、自分だけが「それ」と思い出せるものにするのです。

自分を知ることが抑止力になる


 怒りにかられて何かを裁いてしまっている時、いま自分の中で裁判官が騒いでいると認めるだけでも、じゅうぶん抑止力になります。

 これまで無意識に許していた裁判官の暴走行為を自覚すれば、冷静になって裁判官を押さえ込もうとするはずです。

 このトレーニングをやりはじめると、毎日何回も裁判官が登場することにきっと驚くと思います。
 登場回数が1日20回を超えると
「こんなにも人と自分を裁いてきたのか」
と愕然とします。そして
 「絶対にそんな自己・他人否定に汚染された自分のままではいたくない」
 と、長年連れ添った裁判官とお別れする決心をするようになります。

 私は自分がコーチとしてコーチングセッションを提供するようになって以来、セルフ・コーチングをするようになりました。

 セルフコーチング(内省)を深めることで、自分が本来やりたかったことを、自分が邪魔していることに気づくことができました。

・もっと自由になりたかったのだと、気づいた
・これまで「ここしかない」と思っていた世界が小さく見えてきた。
・世界はもっと無限で可能性に満ちていることを発見した。
・「ここに留まるしか方法はない」という思い込みを捨てた。
・小さな「ここ」に留まっているのは、誰でもない自分が決めている、と認めることができた。

 まだまだ掘り下げ足りないですが、以前の自分よりずっと素直になれました。
こうやって自分の「鎧」を薄皮をはがすように1枚ずつめくっていきたいです。怖がりで弱虫なので、いきなり鎧がぜんぶ脱げなくて情けないのですが、果たして最後に何が残るのか、自分でも楽しみです。


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あなたの「裁判官」を教えて下さい。
裁判官の存在を認め、正面から向き合うことで、大きな夢や目標へとして羽ばたいていけるものになるかもしれません。
わたしの中の裁判官もかなり強烈です。
毎日やっつけるために孤軍奮闘しています。
コーチと一緒に裁判官と闘っていきませんか?


タムシンコーチのプロフィール
 2021年から、副業でプロコーチとして活動中。皆さまとの対話を通じて悩みや不安、ストレスを生じさせる問題を探り、目標を達成するお手伝いします。皆さまが、本来もっている自分らしさを取り戻し、生き生きと輝いていく姿を見るのが何よりの喜びです。
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