「暇」「何かしたい」は回復のサイン

「暇」「何かしたい」は回復のサイン

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コラム

―回復期・模索期に親ができること―

不登校が続いたあと、子どもがふとこんなことを言い出すことがあります。

「暇だな」

「飽きた」

「何かしたい」

「ちょっと外に出ようかな」

「フリースクールってどんなところ?」

「学校、少し行ってみようかな」

これは、とても大切なサインです。

子どもの中に、外へ向かう力が少しずつ戻ってきているのです。

回復期の入り口では、表情が明るくなったり、食欲が増えたり、家族と一緒に食事をするようになったりします。

一人で外出することもあります。

親しい友人と遊ぶようになることもあります。

家族と過ごす時間が増え、自分の気持ちを少しずつ話すようになります。

ただし、この時期の子どもはまだ混乱しています。

前を向き始めてはいるけれど、気持ちは安定していません。

言うことがコロコロ変わることもあります。

昨日は「学校に行きたい」と言ったのに、今日は「やっぱり無理」と言う。

「習い事をしたい」と言ったのに、数日後には「興味ない」と言う。

保護者は振り回されているように感じるかもしれません。

でも、この時期に大切なのは、言葉の変化を責めないことです。

「昨日言っていたことと違うじゃない」

「やるって言ったんだから続けなさい」

そう言うと、子どもは挑戦すること自体を怖がってしまいます。

まずは聞いてあげることです。

「そう思ったんだね」

「何が気になったの?」

「どんなことならやってみたい?」

会話を通して、子どもの気持ちを整理する壁打ち役になるのです。

私は、回復期の最初に必要なのは、親が答えを出すことではなく、子どもの中に出てきた小さな意欲を一緒に眺めることだと考えています。

この時期の「暇」は、ただの退屈ではありません。

心に余白が戻ってきたサインです。

その余白に、少しずつ新しい可能性が入ってくるのです。
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