長く休んでいる時期に、親が疲れ切らないために

長く休んでいる時期に、親が疲れ切らないために

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コラム

―慢性期は「家の中の安心」を整える―

不登校が長期化すると、家庭の空気が重くなることがあります。

子どもは家にいる。

ゲームやスマホに没頭している。

学校や勉強の話になると黙る。

家族との会話は少ない。

親子の間に、退屈、無力感、窮屈さが漂う。

保護者にとって、慢性期はじわじわ苦しい時期です。

最初の混乱は少し落ち着いた。

でも、何も変わっていないように見える。

このままずっと続くのではないか。

そう感じてしまうことがあります。

この時期に大切なのは、まず家の中の安心と充実度を高めることです。

子どもが好きなように時間を使うことを、ある程度認める。

スマホやゲームをすぐに取り上げない。

本人が関心を持っていることに、親も少し興味を持つ。

子どもがやっていることを、頭ごなしに否定しない。

すると、少しずつ家庭の中に安心が戻ってきます。

ここでやってはいけないのは、「暇なら勉強しなさい」と迫ることです。

本人が嫌がっている中で無理に勉強させても、学びへの拒否感が強くなることがあります。

また、「もう大丈夫そうだから学校へ行けるでしょ」と登校刺激を再開するのも危険です。

元気に見えても、まだ外に出る力が戻っていないことがあります。

無理に外へ連れ出すことも、逆効果になることがあります。

この時期、親自身も自分の生活を取り戻すことが大切です。

「私がいないとこの子はだめになる」

そう思い詰めると、親子ともに苦しくなります。

働きに出る。

趣味を持つ。

自分の時間を楽しむ。

それは子どもを見捨てることではありません。

親が少し元気でいることが、家庭全体の安心につながります。

私は、慢性期の不登校支援で大切なのは、子どもだけでなく親の心も守ることだと考えています。

子どもは、ゆっくり力を蓄えています。

何もしていないように見える時間にも、心は少しずつ回復していることがあります。

まずは、家の中で安心して過ごせること。

そこから次の変化が始まります。
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