自分を責める親たち

自分を責める親たち

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コラム
不登校になると、子どもが苦しみます。

それは間違いありません。

でも同時に、親も深く苦しみます。

不登校の家庭では、親の気分の落ち込みや孤独感が強くなることがあります。

体調を崩す人もいます。

精神科を受診する人もいます。

仕事を続けられなくなる人もいます。

中には、「死にたい」と感じてしまうほど追い詰められる人もいます。

これは、決して大げさな話ではありません。

子どもが学校に行けなくなると、親の毎日は大きく変わります。

朝が怖くなる。

今日は行けるのか。

また泣くのか。

また学校に電話しなければならないのか。

仕事はどうするのか。

勉強はどうなるのか。

将来はどうなるのか。

親の頭の中は、常に不安でいっぱいになります。

しかも、その不安を誰にも言えないことがあります。

親族に話せば、「甘やかしている」と言われるかもしれない。

学校に話せば、「家庭の問題」と思われるかもしれない。

職場に話せば、「仕事に支障がある人」と見られるかもしれない。

友人に話しても、分かってもらえないかもしれない。

そうして、親は孤立していきます。

不登校の苦しさの一つは、家庭の中で完結してしまいやすいことです。

外から見ると、ただ子どもが家にいるだけに見えます。

しかし家の中では、親子の会話が減り、空気が重くなり、将来への不安が積み重なっています。

親は、何度も自分を責めます。

育て方が悪かったのか。

もっと早く気づけばよかったのか。

厳しすぎたのか。

甘すぎたのか。

仕事を優先しすぎたのか。

学校選びを間違えたのか。

この自責の感情は、とても重いものです。

しかも、不登校の回復には時間がかかります。

今日安心したと思っても、明日はまた不安定になる。

少し外に出られたと思っても、次の日は部屋から出られない。

親は一喜一憂し、そのたびに心を消耗します。

だから、不登校支援では、親のメンタルケアが絶対に必要です。

子どもを支える親が倒れてしまえば、家庭全体が危うくなります。

親が元気でいることは、わがままではありません。

親が休むことは、逃げではありません。

親が相談することは、弱さではありません。

むしろ、子どもを守るために必要な行動です。

親は、完璧な対応をしなくていいのです。

怒ってしまう日もあります。

泣いてしまう日もあります。

子どもをかわいいと思えない日もあるかもしれません。

そんな自分に驚き、さらに責めてしまうかもしれません。

でも、それほど追い詰められているということです。

親もまた、支えられるべき存在です。

私は、不登校の家庭に対して、社会がもっとこう言えるようになるべきだと思います。

「お子さんだけでなく、あなたも大丈夫ですか」

この一言が、どれほど親を救うでしょうか。

子どもを責めないこと。

同時に、親も責めないこと。

不登校支援は、その両方から始める必要があります。
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