小学校低学年の不登校は、なぜ家庭に深刻な影響を与えるのか

小学校低学年の不登校は、なぜ家庭に深刻な影響を与えるのか

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コラム

―「まだ小さいからこそ」親は離れられない―

小学校低学年で不登校が始まると、家庭への影響は非常に大きくなります。

それは、子どもがまだ小さいからです。

小学校1年生や2年生の子どもは、心も体もまだ発達の途中です。

自分の気持ちを言葉にする力も十分ではありません。

体調の変化を正確に伝えることも難しい。

一人で長時間留守番することにも、不安があります。

だから、子どもが学校に行けなくなったとき、親はそばにいる必要に迫られます。

朝、子どもが泣く。

お腹が痛いと言う。

ランドセルを背負えない。

玄関で動けなくなる。

親は、その場で判断しなければなりません。

今日は休ませるのか。

学校に連絡するのか。

仕事を休むのか。

遅刻して出勤するのか。

誰かに預けるのか。

この判断が、毎朝続きます。

しかも、不登校の初期は、見通しが立ちません。

明日は行けるかもしれない。

来週は行けるかもしれない。

少し休めば戻れるかもしれない。

そう思うからこそ、親は大きな決断ができません。

しかし、その状態が数週間、数か月と続くと、親の生活は確実に削られていきます。

仕事に集中できない。

職場に迷惑をかけている気がする。

休みの連絡を入れるたびに申し訳なくなる。

収入が減る。

上司や同僚に説明しづらい。

そのうち、親自身の気力も落ちていきます。

子どもを責めたいわけではない。

でも、生活が回らない。

仕事を失うかもしれない。

家計が苦しくなるかもしれない。

そうした不安が積み重なると、親の心も限界に近づいていきます。

低学年の不登校が深刻なのは、子どもの問題と親の生活問題が、ほとんど同時に起きるからです。

子どもは学校に行けず苦しんでいる。

親は仕事に行けず苦しんでいる。

家庭の中で、二つの苦しさが重なります。

ここで親が「学校に行ってくれさえすれば」と思ってしまうのは、自然なことです。

生活を守らなければならないからです。

しかし、その思いが強くなりすぎると、子どもにとっては「自分が家族を壊している」という重荷になります。

だから必要なのは、親が一人で抱え込まないことです。

低学年の不登校では、学校、教育委員会、親族、地域の支援、フリースクール、専門家などを早い段階で巻き込むことが大切です。

「まだ様子を見よう」

「家庭で何とかしよう」

「親が頑張ればいい」

そう思っているうちに、親の方が先に倒れてしまうことがあります。

子どもが学校に行けなくなったとき、必要なのは、親が無理やり学校へ連れていくことではありません。

まず、子どもの安全を確保すること。

そして、親の生活も守ること。

その両方を考えることです。

不登校は、子どもの心の問題であると同時に、家庭の生活設計の問題でもあります。

だからこそ、支援は早い方がいい。

親が仕事を辞めるしかない状態に追い込まれる前に、誰かとつながることが必要です。

私は、小学校低学年の不登校ほど、家庭だけに任せてはいけないと思っています。

子どもが小さいからこそ、親の負担は大きい。

その現実を社会全体で理解する必要があります。
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