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コラム
不登校が親の生活まで揺さぶる現実
記事
コラム
育児・不登校・海外子女相談専門 奥村直之
2026/07/03 15:46
不登校というと、多くの人はまず子どものことを考えます。
学校に行けない子ども。
朝になると体調を崩す子ども。
教室に入れない子ども。
家で過ごす時間が増えていく子ども。
もちろん、中心にいるのは子どもです。
けれど、不登校の影響は、子どもだけにとどまりません。
親の生活も、静かに、しかし大きく変わっていきます。
特に小学校低学年の不登校では、その影響は深刻です。
中学生や高校生であれば、一定時間、子どもが一人で家にいることができる場合もあります。
けれど、小学校1年生、2年生、3年生くらいの子どもが学校に行けなくなった場合、親は簡単には家を空けられません。
朝、子どもが「行けない」と言う。
親は仕事に行く時間が迫っている。
でも、低学年の子を一人で留守番させるのは不安です。
体調が悪くなったらどうするのか。
泣き出したらどうするのか。
外に出てしまったらどうするのか。
食事はどうするのか。
火や鍵の管理は大丈夫なのか。
そう考えると、仕事に行くこと自体が難しくなっていきます。
共働き家庭では、どちらが休むのかという問題が出てきます。
母親が休むのか。
父親が休むのか。
祖父母に頼れるのか。
在宅勤務にできるのか。
職場にどこまで事情を話すのか。
その調整だけでも、親は大きなストレスを抱えます。
ひとり親家庭であれば、問題はさらに重くなります。
仕事を休めば収入に直結します。
しかし、子どもを一人にはできない。
家計と子どもの安全の間で、親は追い詰められていきます。
不登校は、単に「学校に行かない」という出来事ではありません。
家庭の働き方、収入、親の心身、きょうだい関係、夫婦関係にまで影響する出来事です。
だから私は、不登校支援を考えるとき、子どもだけを見ていてはいけないと思います。
親も支援の対象です。
親が追い詰められれば、家庭の空気は重くなります。
家庭の空気が重くなれば、子どもはさらに自分を責めます。
「自分のせいで親が仕事に行けない」
「自分のせいで家が暗くなった」
「自分なんていない方がいいのではないか」
そんなふうに感じてしまう子もいます。
だからこそ、不登校の支援には、親の生活を守る視点が必要です。
仕事をどう調整するか。
誰に頼るか。
学校とどう連携するか。
家庭だけで抱え込まない仕組みをどう作るか。
フリースクール、教育支援センター、親の会、専門家、行政サービス。
使えるものは、使っていいのです。
不登校になった子が悪いわけではありません。
そして、不登校に苦しむ親が弱いわけでもありません。
これは、家庭だけでは抱えきれない社会的な問題です。
子どもを守るためには、親も守られなければなりません。
私は、不登校支援とは、子どもを学校に戻すためだけのものではなく、親子の生活を壊さないための支援でもあるべきだと思っています。
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#育児
#学校教育
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