身体症状は、子どもの心が出している赤信号

身体症状は、子どもの心が出している赤信号

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コラム

―頭痛、腹痛、吐き気、不眠を軽く見ない―

不登校の入り口では、子どもが身体の不調を訴えることがよくあります。

頭が痛い。

お腹が痛い。

吐き気がする。

朝になると気持ち悪い。

夜眠れない。

何度も目が覚める。

保健室に行くことが増える。

こうした症状があると、親は最初、病気を疑います。

もちろん、身体の病気が隠れている可能性もあるので、必要に応じて医療機関に相談することは大切です。

ただ、検査をしても大きな異常が見つからない。

週末や休みの日は比較的元気。

学校が近づくと症状が出る。

そういう場合、心の負担が体に表れている可能性があります。

ここで注意したいのは、

「病気じゃないなら行けるでしょ」

と言わないことです。

身体に異常が見つからないからといって、子どもが嘘をついているわけではありません。

心の苦しさは、体に出ます。

大人でも、強いストレスが続けば胃が痛くなったり、眠れなくなったり、動悸がしたりします。

子どもも同じです。

むしろ、子どもは自分の気持ちを言葉にする力がまだ十分ではないため、体の方が先に反応することがあります。

「学校が怖い」

「教室がつらい」

「友だちに会うのが苦しい」

そう言えない代わりに、頭痛や腹痛として出るのです。

特に、登校時間が近づくと症状が強くなる場合は、重要なサインです。

ランドセルを背負う。

制服を着る。

学校へ向かう時間になる。

そのたびに体調が崩れるなら、それは単なる怠けではありません。

体が「これ以上は危ない」と知らせているのかもしれません。

この段階で無理に登校させ続けると、子どもはさらに追い詰められます。

体調不良が悪化したり、不眠が強くなったり、不安が深まったりすることがあります。

だから、身体症状が出ているときは、まず休ませる判断が必要になることがあります。

休むことは、逃げではありません。

回復のために必要な時間です。

もちろん、ずっと放っておけばいいわけではありません。

生活リズムを整えること。

安心して食事をとれること。

眠れるようにすること。

学校と連携すること。

必要なら専門家に相談すること。

こうした支援は必要です。

でも、その前提にあるのは、子どもの体から出ているサインを軽く見ないことです。

不登校は、心だけの問題ではありません。

心と体が一緒に限界を知らせていることがあります。

子どもが頭痛や腹痛を訴えたとき、まず疑うべきなのは「仮病」ではなく、「この子は何を抱えているのだろう」という視点です。

身体症状は、子どもが言葉にできないSOSかもしれません。

それを受け止めることが、回復への第一歩になるのだと思います。
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