登校と不登校、どちらの選択肢にも備える

登校と不登校、どちらの選択肢にも備える

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コラム

―行くか行かないかを、勝ち負けにしない―

不登校の入り口で、親は大きく揺れます。

明日は学校へ行けるのか。

それとも休ませるのか。

このまま不登校になるのか。

少し休めば戻れるのか。

親の心は、毎朝その判断に振り回されます。

しかし、不登校対応で大切なのは、「学校へ行かせるか、休ませるか」を勝ち負けのように考えないことです。

行けたら成功。

休んだら失敗。

そう考えてしまうと、子どもも親も苦しくなります。

実際、不登校の経過は一直線ではありません。

昨日は行けた。

今日は行けない。

来週は少し行ける。

その次はまた休む。

このように、行ったり休んだりを繰り返す子は多くいます。

それはいい加減なのではありません。

子どもが、自分の心と体の状態を探りながら、少しずつ調整している過程です。

親に必要なのは、どちらか一つに決め打ちすることではなく、両方に備えることです。

行けた場合にどうするか。

行けなかった場合にどうするか。

どちらになっても慌てないように、家庭の中で考えておくことが大切です。

たとえば、行けた日は無理に長時間頑張らせない。

帰ってきたら休めるようにする。

「行けたんだから明日も行けるよね」と言わない。

一方で、行けなかった日は、責めない。

欠席連絡を淡々とする。

安心して過ごせるようにする。

体調や気持ちを観察する。

このように、行く日と休む日の両方に準備があると、子どもは少し安心します。

親も、毎朝の判断に振り回されにくくなります。

大切なのは、学校へ行くことだけを唯一の回復と見なさないことです。

休むことにも意味があります。

行けたことにも意味があります。

戻ったことにも意味があります。

また止まったことにも意味があります。

子どもは、その繰り返しの中で、自分に合うペースを探しています。

親が結果だけを見て一喜一憂すると、子どもは親の期待を背負ってしまいます。

「今日は行けたから喜ばれた」

「今日は行けなかったからがっかりされた」

そう感じると、子どもは本音を言いにくくなります。

だからこそ、親は少し引いた視点を持つことが必要です。

行っても、休んでも、その子の価値は変わらない。

今日の結果だけで、未来は決まらない。

この姿勢が、子どもの安心につながります。

登校と不登校。

どちらか一方だけに備えるのではなく、両方に備える。

それは、あきらめではありません。

子どもの揺れを受け止めるための、現実的な支援なのだと思います。
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