「明日、学校に行かなくていいかな」は、相談ではなくSOS

「明日、学校に行かなくていいかな」は、相談ではなくSOS

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コラム

―夜や朝の一言に、親はどう返すべきか―

子どもは、親が落ち着いている時間にだけ相談してくれるわけではありません。

むしろ、不登校の入り口では、親にとって一番困るタイミングで言ってくることがあります。

夜寝る前。

朝の出発直前。

親が仕事に行く準備をしている時間。

家族全体が忙しく動いている時間。

そんなときに突然、

「明日、学校に行かなくていいかな」

「もう行きたくない」

と言われることがあります。

親としては、すぐに答えを出せません。

明日の仕事はどうするのか。

学校には何と連絡するのか。

欠席が増えたらどうなるのか。

本当に休ませていいのか。

ただの気分なのか。

深刻なサインなのか。

頭の中が一瞬でいっぱいになります。

その焦りから、

「なんで今言うの?」

「明日だけ頑張れない?」

「急に言われても困る」

と言ってしまうことがあります。

でも、子どもはその言葉で深く傷つくことがあります。

子どもにとって、その一言は軽い相談ではありません。

何日も、何週間も、心の中で抱えていた不安が、やっと外に出た言葉かもしれません。

「学校に行きたくない」

「明日行ける気がしない」

その言葉は、親へのわがままではなく、限界を知らせるSOSであることがあります。

もちろん、親にも事情があります。

急に言われたら困ります。

仕事もあります。

生活もあります。

だから、親が動揺するのは自然です。

でも、最初に返す言葉だけは、少し気をつけたいのです。

「そうなんだ」

「今、そう思っているんだね」

「話してくれてありがとう」

「明日のことは、少し落ち着いて考えよう」

このように、まずは受け止める。

すぐに結論を出さなくてもいい。

すぐに理由を聞かなくてもいい。

親が落ち着く時間を作ってもいい。

ただ、子どものSOSを否定しないことが大切です。

夜や朝は、親子ともに余裕がありません。

だからこそ、そこで大きな話し合いをしようとしない方がいい場合があります。

まずはお茶を飲む。

布団に入る。

朝なら、少し座る。

その場の緊張を下げる。

落ち着いてから、必要なことを一つずつ考えればいいのです。

子どもが「学校に行きたくない」と言うとき、親は問題を解決しようとします。

でも、最初に必要なのは解決ではなく、安心です。

「言っても大丈夫だった」

この経験があるだけで、子どもは次も話せるようになります。

不登校支援は、最初の一言で大きく変わります。

忙しい時間に出てきたSOSほど、まず受け止める。

それが、子どもを孤立させないために大切な対応だと思います。
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