「想像性」過度激動の子どもたち

「想像性」過度激動の子どもたち

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コラム

空想の世界に入り込む子

ぬいぐるみに名前をつけて話しかける。
空想上の友だちと会話する。
授業中や移動中にぼーっとしている。
話しかけると、「冒険のことを考えていた」と答える。
絵を描いたり、工作をしたり、物語を作ったりして、何時間も自分の世界に入り込む。

こうした子を見て、保護者は心配になるかもしれません。

「現実と空想の区別がついているのかな」
「友だちとうまく関われないのでは」
「ぼーっとしてばかりで大丈夫かな」

しかし、ギフテッドや2Eの子どもの中には、想像力が非常に豊かな子がいます。これは、想像性過度激動と呼ばれる特性です。

このタイプの子は、空想の世界がとてもリアルです。頭の中に物語があり、登場人物がいて、会話があり、独自の世界があります。欧米ではイマジナリーコンパニオン、日本ではぬいぐるみや空想上の友だちと話す子もいます。

大人から見ると「現実逃避」に見えることもあります。けれど、本人にとってその世界は、安心できる場所であり、心を整える場所でもあります。

学校で疲れたとき。
人間関係で傷ついたとき。
現実が刺激的すぎるとき。
空想の世界に入ることで、自分を守っていることもあります。

対応として大切なのは、まず否定しないことです。

「変なことを言わないの」
「いつまでそんなことをしているの」
「現実を見なさい」

こう言われると、子どもは自分の内面を隠すようになります。すると、せっかくの創造性が閉じてしまいます。

一方で、現実生活とのバランスも必要です。

空想の時間を認める。
物語や絵、工作、創作活動につなげる。
授業や生活の切り替えは、声かけやタイマーで支える。
現実と空想の区別を、責めずに確認する。
安心できる形で、本人の世界を聞いてあげる。

保護者の方は、心配になると思います。友だちよりぬいぐるみと話す。授業中に空想へ行ってしまう。現実のことが後回しになる。そんな姿を見ると、不安になるのは当然です。

でも、その空想力は、その子の大切な才能でもあります。

私は、想像性過度激動の子には、「現実に引き戻す」だけでなく、「空想を創造へ変える支援」が必要だと考えています。

物語を書く。
絵を描く。
作品を作る。
演じる。
研究する。

空想の世界は、将来の表現力や創造力につながる可能性があります。

その子の頭の中には、大人には見えない豊かな世界が広がっています。
それを笑わず、壊さず、現実とつなぐ橋をかけてあげたいのです。
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