学校で“問題児”と呼ばれる“ギフテッド”⑫

学校で“問題児”と呼ばれる“ギフテッド”⑫

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コラム

深く考えすぎて眠れない子


マナは、夜になると眠れなかった。

明日の時間割が心配なわけではなかった。

宿題が終わっていないわけでもなかった。

考えていたのは、宇宙の終わりだった。

人はなぜ生きるのか。

死んだら意識はどうなるのか。

戦争をなくせない人類は、本当に賢いのか。

なぜ大人は、地球が危ないと言いながら、毎日同じように会社へ行くのか。

母親は言った。

「そんな難しいこと考えなくていいのよ」

マナはうなずいた。

でも、考えない方法が分からなかった。

翌朝、マナは学校に行けなかった。

先生は言った。

「生活リズムを整えましょう」

母親は苦笑いした。

本当に整えるべきなのは、生活リズムだけではなかった。

マナの頭の中では、毎晩、世界会議が開かれていた。

出席者は、マナ一人だった。
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