人が、身体を動かす時には、感覚との繋がりは、強くあるのですが、自閉症スペクトラム障害の子どもは、それが難しかったりします。
それはどうしてなんだろうか?どんな仕組みで、身体の動きに弱い部分があるのだろうか?
今回は、その論文や研究を元に考えていきます。✍️
身体は、感覚と繋がっている
一言で感覚と言っても、その受け方には、強さがあるんです。
通常は、感覚過敏や感覚鈍麻と言われていて、発達障害の子どもは、これが一般的な状態からかけ離れていたりします。
例えば、視覚が過敏な子には、通常は、何とも思わない太陽の光が、その子にとっては、とても眩しくて、苦しかったりします。
これが、感覚過敏と言われるもので、音に敏感だったりと、様々なものがあります。
こんなふうに身体は、五感と繋がっていて、機能しています。
身体の動き「姿勢」とは?
身体には、その他、ボディコントロール👣やリズム🎵で動いたりと様々な機能があるのですが、ここではその1つである「姿勢」から考えていきます。
ギブソンという人が、この姿勢の定義をしています。
全身を動員して達成される環境への定位
この生活の中で行う姿勢が、自閉症児にとっては、難しいことがあるという研究がありました。
自閉症児の姿勢の問題と原因
自閉症スペクトラム障害の子どもは、健常児や知的障害児に比べて、この姿勢に歪みがあることが、特殊教育学の研究📗で分析されています。
※ここでは、知的障害と自閉症スペクトラム障害の合併症は、別になっています。
また、自閉症スペクトラム障害の子どもは、加齢により、パフォーマンスが向上しにくかったします。
どのように姿勢に問題があるのかというと、立つときに、通常は、両足に体重を分けて乗せるのですが、片足だけに体重がかかっていたりします。
この原因として、指摘されているのは、以下の事です。
ボディイメージの未形成
自我や意識の動きが弱い
外的世界の把握の弱さ
があげられています。
ボディイメージ👀は、自分自身の身体がどんな形なのか、どんな動きをするのか等を自分で、イメージすることです。
そのため、この点を意識して、運動を行ったり、少しでも外的世界への認知があがるような運動以外のトレーニングも大切に思われます。
その子の特性を知っているだけでも関わり方が変わってくるので、僕自身、改めて考えていきたい事です。