資本主義の世界 ー 恋愛と婚活

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コラム
資本主義の社会でしか生まれない婚活市場



プロフィールを整えてもメッセージが続かない。

条件を満たしても心が動かない。

画面の向こうに誰かはいるのに、触れられる気配がなく、触れたい気配だけが残る。



婚活アプリや結婚相談所でうまくいかない——。

それを「運」や「縁」として片づけられれば、悪くないかもしれない。

今回は、その背後にあるもっと大きな構造に目を向けてみましょう。



それは、私たちが資本主義の中で消費者として慣れすぎて忘れていること、

自分が自分の生産者になっているという事実です。



条件に恋をする



恋愛ならば出会いは偶然であり、相手の評価も条件も無視できることもありますよね。

頭の中の判断を心が乗り越えてくる。



しかし婚活アプリや相談所では、頭の中の判断を越えられません。

心を揺さぶる体験がないからです。そこまでいけない。



プロフィールを開示し、条件を提示し、相手を検索し、比較し、選ぶ。

このプロセスは、まさに市場の論理そのものです。



恋愛では人が人に惹かれる。

婚活では人が条件に惹かれる。

でも人は条件を愛せません。



選べる自由は、選ばれない不安を生みます。

選択肢が増えるほど、選ばれない理由も増えていきます。



こうして自由で効率的なはずの市場は、居心地の悪さを感じる。

そこに必要とされるのは中身ではなく、条件の整合性だからです。



資本主義の世界では、あらゆるものが条件化されます。

人も、物も、愛も。

「効率的」「合理的」「最適化された」条件で選ばれることが正しいとされる社会。

だから、恋愛や結婚も条件の整合性で動きます。



たとえば婚活アプリで言えば——



収入が〇〇万円以上、

学歴が△△大学卒、

趣味が□□で、価値観が◎◎。



こんな感じで条件が、

「自分の希望と相手のプロフィールが一致しているか」をチェックしていく。



理屈で正しいけど、なんだか心が動かない。

それを見えない相手からもされてしまうジレンマ。



それは自分も商品だという事実



多くの人は「選ぶ側」だと強く思っています。

でも、同じだけ「選ばれる商品」です。



写真はパッケージ。

自己PRはキャッチコピー。

年収や趣味、学歴はスペックシート。



コンサルからブランディングを刷り込まれる。

「笑顔の写真がウケるらしい」と聞いて、無理に笑って撮った。

趣味は登山と書いたけれど、最近は全然行っていない。



自分という商品の広告を作る。

誰かに受け入れられやすい知らない私が歩いていきます。



資本主義は需要と供給。

婚活市場でもそれは同じで、条件で「売れ」、条件で「売れ残る」。



「評価経済」の延長線上にある婚活



SNSでは「いいね」の数で価値が測られ、

仕事では成果で人が評価される。

婚活もまた、条件という数値で人が並べられる。



「いいね」の数に一喜一憂し、

マッチング率を上げるためにプロフィールを調整する。

その運用を教えるのがコンサル、カウンセラーです。



評価を通貨にすれば、「選ばれない」ことは「価値がない」ことになってしまいます。

ですが、評価されることは愛の代わりにはなりません。



もし婚活で疲れていると感じるなら、

商品として生きることの違和感ではないですか。



愛は損得ではない、知ってますよね。

だからこそ、自分がどんな前提でその市場に立っているのか、よく考えてみる。



私は、何を守ろうとしているのか。

何を証明しようとしているのか。



何が欲しいのか知らないまま買い物に行って、いらない物を購入した。

よくある話だと思います。



だからこそ、選ぶ前に、選ばれる前に、

どうして結婚したいのか、それが最初の一歩になると思います。
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