改まった文章や試験の答案などは「主題提示型」で書くことをお勧めしています。
主題提示型とは、あなたの考えや主張(主題)を真っ先に書く方法です。説明などはその次です。そして、説明の後に、その主題を再提示すると完璧なものになります。
例えば、小論文の試験ならば、設問で問われていることに対する主題を最初の1文目に書きます。1文で書き切ることが重要です。これで、読み手にあなたが言いたいこと(主題)が明確に伝わるからです。もし1文で書き切れなかったら、それはあなたの主題が曖昧だったり、複数の要素を持っているからです。主題は明確にし、一つに絞ることが重要です。
主題を1文で書き切ったら、なぜそう考えたのか、その理由を続けて書きます。これも簡潔明瞭にします。その結果、第1段落は数行で終わるでしょう。
そうしたら、第2段落以降でその主題を説明していきます。最初の段落で主題の理由を簡潔に示していますので、第2段落以降は、それを詳しく説明するとシンプルで書きやすいし、読み手にとっても読みやすく、分かりやすい文章になります。
小論文の場合は、この説明を論拠を基に行います。論拠とは主題を説明するための具体的な事実です。あなたの体験や主題に関する取組例、報道記事、専門家の見解などを引用します。
作文なら、主題に関して読み手が共感してくれそうなあなたの体験などを取り上げて説明します。
そして、最後の段落で、それまで書いたことをまとめながら主題を再提示します。こうすることで、読み手はあなたの主題が何だったかを改めて認識します。それによって、最初から最後まで一貫した文章になっていると感じ、全体のまとまりがよいものになるので、高い評価が得られることにつながります。
志望動機や自己PRなどを書くエントリシートなどにもこの主題提示型は有効です。設問で求められていることを最初に示しますので、読む方はとても分かりやすいと感じるからです。
実際のエントリシートを添削していると、設問で問われていることに対する答えが最後に登場する書き方をしている人がいます。これは、読み手(試験官、面接官など)をいらいらさせます。また、要領の悪い人だという印象を抱かせてしまいます。
職場ではよく「結論から話せ」と言われることが多いと思いますが、主題提示型はそれとも合致します。肝心なことを最初に書くからです。
エントリシートでは、設問で問われていることに正面から答えていないものも多く見られます。例えば、志望動機の設問に採用後にやりたい仕事のことを書いたりする例です。関連はするけれども、それは志望動機そのものとはいえません。志望動機は、「志望」という言葉を用いて明確に示すことが重要です。
この点、主題提示型で書くと、問われていることに真正面から書けるようになります。「問われていることは何か。それに対する私の答えは何か」と自問自答し、その結果を最初の1行に書くことになるので、ずれなどが生じにくくなるのです。