あなたは、今までずっと
まわりのことをよく見て、よく気づいて、がんばってきた人かもしれません。
でも、本当はこんな気持ちが、ずっと心の奥にありませんか?
「なんで私の気持ち、わかってもらえないんだろう」
「私はいつも、人のことばかり気にしてるのに」
「たまには、私のつらさも気づいてほしい」
そう。
あなたは、「わかってほしい」って言いたかったんですよね。
でもそれを言うのは、こわい。
「わがままって思われるかも」
「めんどくさい人って思われたらどうしよう」
「どうせ、伝えてもわかってもらえないし」
だから、がまんする。
飲みこむ。
笑ってごまかす。
そのやさしさは、とても立派です。
でも、がまんばかりしていると、心がすこしずつ疲れてしまいます。
なぜ「わかってほしい」が言えないの?
それは、あなたがとてもやさしい人だから。
相手の気持ちを大切にしすぎて、自分の気持ちは「あとまわし」に
なってきたからです。
でも、本当は、「わかってほしい」と思うのは、自然な気持ちです。
人は誰でも、自分のことを知ってほしいし、大切にしてほしい。
だから「わかってほしい」は、わがままじゃありません。
どうすれば「わかってほしい」を伝えられるの?
いきなり全部を話そうとしなくて大丈夫です。
まずは、小さなひとことから始めてみましょう。
たとえば、こんな言葉です。
「今日はちょっと疲れてるみたい」
「なんとなく、気持ちがもやもやしてる」
「うまく言えないけど、少しだけ聞いてくれる?」
こんなふうに、自分の本当の気持ちを、少しずつ外に
出していく練習です。“伝える”ことよりも、“感じていることを
認める”ことから始めてみてください。
「わかってもらえないこと」も、悪くない
じつは、どんなに大事な人でも、100%わかってもらえることって
少ないんです。
でも、それでいいんです。
「完全にわかってくれなくても、ちょっとだけでも耳をかしてくれた」
そんな小さな安心が、心をやわらかくしてくれます。
そしてもう一つ。
あなた自身が、自分のことを“わかってあげる”ことも、とても大切です。
わたしも、ずっと「わかってほしい」と思いながら、言えないでいました。
でも、哲学を学ぶ中で気づいたんです。
「自分がどう生きたいか」「どんな気持ちで今ここにいるか」
それに気づくだけでも、自分が少しずつ自由になっていくということを。
だからあなたも、
少しずつで大丈夫。
小さな「ほんとの気持ち」に、気づいてあげるところから
始めてください。
「わかってほしい」と思っていい。
そして、その気持ちをちょっとずつ外に出すことで、
あなたはもっと、自分を生きられるようになります。