3分で読めるちょっとした小説創作のコツ~台詞の直前(または直後)の文章を●●する~

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コラム

「3分で読めるちょっとした小説創作のコツ」とは?

※※これは小説を書き始めたばかりの初心者さんに向けたtipsを短くまとめた記事です。(シリーズ化が目標ですが果たして続くのか)※※

ルールと言う程ではないけれど「これを意識して書くと小説っぽくなるぞ」というようなことばかりになる予定です。

早速、今日のtipです。

台詞の直前(または直後)の文章は、台詞を言っている人の動作にしよう


例文
次郎は文句を言い続けていた。それに呼応するように、太郎も唸り声をあげた。
「許せねえよ」

一見、何となく問題なさそうな文章です。

でもこの部分だけ読んで、「許せねえよ」と言ったのが、厳密に誰だかわかりますか?

文句を言っていたのは次郎だから次郎?それとも唸り声をあげた後の太郎の台詞?
無理に解釈すればどちらとも取れますね。

ちなみに「許せねえよ」と言ったのは次郎として書きたかったという設定です。

誰の台詞なのか、読者に誤解なく伝えるようにしよう


では「台詞の直前(または直後)の文章は、台詞を言っている人の動作にする」というtipを頭に置いて、簡単に書き直してみましょう。

書き換え案
次郎は文句を言い続けていた。それに呼応するように、太郎も唸り声をあげ始める。
太郎の苛立ちに後押しされた次郎は、決意を固め、ひと際低い声で呟いた。
「許せねえよ」

どうでしょう。例文が下手というのはとりあえず置いておいても、書き換える前のように「許せねえよ」が太郎の台詞かも?という疑念はそもそも生まれないと思います。

自分一人で小説を書いていると、キャラの台詞が誰のものか自分ではわかっているので、読者が読んだ時に不親切な書き方になってしまうこともあります。
とりあえずこのtipを実践しておけば、そういう事態はほとんど避けられます。

今回のまとめ


台詞の直前(または直後)の文章は、台詞を言っている人の動作にしよう
そうすることで、その台詞が誰のものかを、誤解なく読者に伝えられる


下記添削校正サービスでは、伝わる小説、誤解のない文章の書き方のアドバイスなどもさせて頂いております:)



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