「もうやめて!」と叫んでも、足をバタつかせて泣き止まない我が子。
スーパーや寝かしつけの時間、ヘトヘトの中での癇癪に、思わず強い言葉が出てしまう——。そんな経験、ありませんか?
実は、癇癪のさなかに親が"良かれと思って"かける言葉の多くが、かえって火に油を注いでいることがあります。今回は、現場で多くの親子を見てきた立場から、つい言いがちな「3つのNG声かけ」と、その理由をお伝えします。
■ そもそも、癇癪は「わがまま」ではありません
癇癪は、「自分の気持ちをうまく言葉にできない」「思い通りにいかない不快感を処理しきれない」という、脳の発達段階で起こる自然な反応です。特に発達凸凹(ADHD・ASD)の特性があるお子さんは、感情の切り替えがゆっくりな場合があります。
つまり癇癪は、「困らせている」のではなく「本人が一番困っている」サインなのです。
■ NG声かけ①「いい加減にしなさい!」
感情を真っ向から否定する言葉です。子どもは「自分の気持ちをわかってもらえない」と感じ、不安からさらに興奮します。
■ NG声かけ②「どうして泣くの?理由を言いなさい」
興奮の最中、子どもの脳は"考える"機能が働きにくい状態です。理由を問い詰めると、答えられない自分にさらに混乱してしまいます。
■ NG声かけ③「〇〇しないなら、△△あげないよ」
脅しや交換条件は、その場は収まっても「怖いから従う」だけ。感情のコントロールを学ぶ機会を奪い、繰り返すほど効きにくくなります。
■ では、どうすればいい?
ポイントは「正そうとしない」こと。
①まず気持ちを代弁する(「悔しかったね」「やりたかったんだね」)
②落ち着くまで、そばで静かに待つ
③落ち着いてから、次の行動を一緒に考える
この順番だけで、子どもは「わかってもらえた」と安心し、回復が早くなります。
■ おわりに
癇癪の対応に「絶対の正解」はありません。お子さんの特性や年齢によって、響く声かけは一人ひとり違います。
「うちの子の場合はどうすれば?」と感じたら、一人で抱え込まないでください。お子さんの様子を少し教えていただければ、その子に合った"接し方の一歩"を一緒に考えます。
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