自分を責める声は小さい

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コラム
ちょっと前の話。


30年来の付き合いがあるアメリカ人女性が「子ども向けの本を出す」と言い出しまして。

わたしにイラストを描いてほしいと言うんです。


わたしはアマチュアだからね。下手だし、仕事遅いし、
難しいことはできないよ

と、念を押してから引き受けました。



お互い自分のペースで自由に楽しく作業していたんだけど、
そのうち彼女の方から細かい注文が来るようになって。

どんどんハードルが上がっていったのね。


そんなある日、彼女から「〇〇のイラストいつ出来る?」とメッセージがきました。

そのときわたし、めっちゃカチンときたんです。


いやいや、昨日の今日で無理やん!
そんな簡単ちゃうねん、プロやないねんから!
お前がやれや!ムカつく!!!!!!

と、ブチギレている自分がいた。

・・・・・・

こういう激しい感情のエネルギーは抑え込むと逆に増大するので、とにかく外に出してやらんといかん(「外に出す」というのは、何らかの形で「表現する」ということです)。



なので、自室に閉じこもって、上に書いたような言葉を実際に声にだして言ったり、枕をぶん殴ったりとかして、出せるだけ出したんですね。


しばらく経つと、さっきとは別の想いが浮かんできた。

いやいや、あれってただの質問じゃん。
ムチャブリでも催促でもないじゃん。
なんで私そんなふうに受け取ったんだろう?
  ↓
自分が自分にそれをやっているからだ



・・・・・・

今回の件だけじゃない。常日頃から

「やんなきゃいけないことがいっぱいあるのにまだやってない」
「いつやるの、早くしなさい」
「こんな簡単なことがなぜできないのか」
「やる気が出ないとか甘えてるんじゃないよ!」

そんな言葉を自分に投げつけてた。
小さい小さい声で。数えきれないぐらい何回も何回も。

このことに気づいて以来、肩の力が抜けて

「楽しくやれる範囲でやればいいよ。〆切なんて有って無いようなもんだ」と自分に言ってあげられるように。

色の変更やら何やら描き直しの注文にもゆるーく対応できて、
楽しい気分のまま入稿を終えました。

・・・・・・


必要以上に自分を責める、というのは
エンパスやHSPに顕著な傾向でもあります。

あまりにも慣れ親しんでいて気づかないことが多いので
感情を揺さぶられる出来事は貴重な気づきのチャンスになります。






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