ベトナム語には6つ(南部は5つと言われる)の声調がある。
Ma Mà Mả Mã Má Mạ
順番に見ていきたい。カッコ内はベトナム語での名称。
Ma (Thanh ngang)
記号はなし。音は平坦に「まー」と発音するが、通常我々が発している音よりも気持ち高い音を発音する。
高さで言うと、ドレミファ「ソー」くらいの高さになるような。
「ソー」の高さでまっすぐ発音。
Mà (Thanh huyền)
記号は母音の上に「\」バックスラッシュ?をつける。
Maの音の高さよりもスタート地点は低く発音し、低いところからさらに低いところへ下がっていく音。
ため息「ハー」の音に近いとも思う。
Mả (Thanh hỏi)
記号は母音の上に釣り針みたいなものがつく。
がっかりしたり、ちょっと失敗してしまったときの、
「あーあ、(やっちまった)」
と言う音。
Mã (Thanh ngã)
記号は母音の上に「〜」
スタートの音はMaよりも少し低い位置。一旦上げたところで音を喉で止めて、再度さらに高く上げて発音する。
イメージは「まっ・あっ」となる。
Má (Thanh sắc)
記号は母音の上に「/」。一気に上がる。
音のスタート地点はMaより少し低い位置。
Mạ (Thanh nặng)
記号の位置は母音の下に「・」。
低い位置から一気に下げて、最後は喉の奥で音を止める。
と、文章で説明しても、イマイチよくわからないのが声調。
聴いて音の高低を身体に覚えさせるしかない。
音のサンプルはインターネットで聴くことができるので、それを聴きながら練習してもいいかと。
どの音も、音の長さは同じで、成長によって音の長さが変わることはない。
学習初期の頃は、これらの声調を一つひとつ練習していくことになる。
それぞれ特徴があって、先生の音を聴いて、それを真似して発音するのを繰り返す。
練習あるのみ!!聴いて、発して、聴いて、発して。この一つひとつの音(基礎)をしっかり身につけないと、文の発音になったときに、崩れてしまう。
これまで、声調の発音が崩れてしまう例をいくつも見てきて、あることに気がついた。
それぞれの声調の発音、特に「記号」がついている音はそれなりにできているのに、文として聴くとしっくりこない時がある。
その原因が「Ma」なんだと思う。
この、何も記号がついていない真っ直ぐの音。
Tôi là sinh viên trường Đại học khoa học xã hội và nhân văn. (私は人文社会科学大学の学生です)
この文の中には、真っ直ぐの音が
Tôi, sinh, viên, khoa, nhân, văn
といくつか出てくる。その周りには様々な声調記号がついた音がある。
記号がついている音は、記号があるゆえに注意して発音するが、問題は記号のない音。
この音が順不同に出てくるので、ついつい「音の高さ」がブレてしまったり、気を抜いて下がってしまったりする。
しかし、この「Ma」の音の高さを一定に保つことで、一気に聞き取りやすくなる。
あとは、Maの高さを基準に、他の音の高さを調整していく。
これは個人的な意見だが、長年勉強してきて、「Ma」が一番大切な音だと思う。(もちろん他の音も大事だが)
侮るなかれ、Thanh ngang。
今でも、ベトナム語を発音するときは、このThanh ngangに一番気を使う。