これからの時代では、ネットビジネスや株式投資などあらゆることで資産を形成することになると思います。
そこで、重要なのは予測です。
特に、投資をする場合は予測をする力がないと話になりません。
そう言われると、数学的な力なんて全くないし・・・とかって思っているかもしれません。
でも、実は正しい予測をしたいときには数学はいりません。
というか、返って間違った予測をしかねないので、邪魔になることもあります。
今回は映画ファンに新しい映画の興行収入を予測させた研究を紹介します。
(ただ、これから紹介する通りやれば株で儲かるという話ではありません)
最もより正しい興行収入の予測ができるのは映画ファン!?
シドニー大学のダン・ロバロたちは、映画の収益予測を類似性に基づいて映画ファンに予測してもらった。
数百人の映画ファンにこれから公開される映画に対して、主演の俳優の名前、宣伝ポスター、あらすじなどの基本情報を提供した。
その頃、公開されていた映画は、『ウェディング・クラッシャーズ』『ファンタスティック・フォー』『デュース・ビガロウ・激安ジゴロ!?』だった。
併せて、古い映画40作品のリストも提供し、それぞれの映画がどれくらい新規公開の映画と類似性があるか、点数をつけてもらった。
研究者はこうして得られた類似性のスコア(および、それが類似作品であるかどうかなど、映画に関する基本情報)を使って、新規公開作品の興行収入を予測した。
同時にこれとは別に、数学的な興行収入予測モデルも作った。
そこには過去の700作品と新規公開作品に関して、予算、ジャンル主演俳優、公開年、クリスマス・シーズンの公開かなどの情報も入力した。
そして、この2つのモデルを競わせた。
その結果、類似性スコアモデルは、細かい情報を入れていないにもかかわらず、数学モデルよりもはるかに正確だった。
また、映画ファンによる類似性スコアモデルは、新規作品の19本のうち15で数学モデルより正確な予測を出した。
興行収入の予測は、『宇宙戦争』『奥さまは魔女』『パニック・フライト』では実績の差異は4%未満で、『デュース・ビガロウ・激安ジゴロ!?』1.7%外れただけだった。
ちょっと一言
つまりいくつか類似するものと比較すれば、結果的に予測がより正しくなるということでした。
これから自分がしようと思っていることがあれば、似ているものを探せばいいのです。
それでうまくいきそうなものがあれば(複数でも)、やってみるといいと思います。
ただ、最初はお金があまりかからないことから始めた方が良いと思います。
うまくいかなかったときにはとりかえしがつきませんので。
参考文献
Robust analogizing and the outside view: Two empirical tests of case-based decision making