老後のために金を貯めるではなく老後のために稼ぐ

記事
コラム
私なりのお金についての考え方を述べると
「お金は貯めずに使う」といったところだろう。 

20210207-2.jpg

会社経営破綻までは、それなりのお金を稼ぎ不自由することなく思う存分に使っていたが、何もかもを失い日々の生活費すらままならぬ状況に陥った時はじめてお金の大切さ、怖さを知った。だからこそ得たお金は、大事に貯めていかなければならないと思うのが普通であるが、いくら苦しくてもそうは思わなかった。 何故なら得たお金を貯めたところでわずかな利息以外増えることはないからである。例えば1,000円のお金を預金しても元金は、ほぼ増えることはない。 しかし1,000円で1,500円の価値があるものを手に入れ売れたとすれば元金は500円増える。 但し元金が消えてしまうこともある。 だがこのようにお金を循環させ、お金がまわる道が出来上がると自然にお金が入ってくるようになると信じている。 
20210207-3.jpg

それは、一文なしからスタートしたネット通販が物語っている。 当初は1万円で商品を仕入れ2万円を売り上げた。そしてその2万円で次の仕入れを行い4万円にした。更に4万円で仕入れを行い8万円を売り上げる、それを繰り返すこと約2年でどん底から這い上がった。(数字はあくまでも参考値である) 
では、仕入れ代金や諸経費などの支払いはどうしたのかと疑問に思われるであろう。それは運良くも仕入れ先が当初から支払い方法を掛け払いにしてくれたことにある。つまり1万円の仕入れ代金の支払いは翌月でよく2万円の売上金は即日入金される。それを1ヵ月間繰り返すと翌月の仕入れ代金の支払いや諸経費、そのうえ生活費として使えるお金が残るというしくみでとなるのだ。 
これを当初1万円の仕入れで得た利益を大事に貯金してしまうと次の仕入れも1万円でしか行うことができないため売り上げは2万円から変わることがない。それではいつまで経っても普通の生活ができるレベルに戻すことはできないのである。但しこのしくみは一旦売上が低迷すると仕入れ代金の支払いが困難になるという危険が隣り合わせだ。だが、当時は生きるために危険を承知でやるしかなかった。だから必死で売ることだけに集中し何とか耐えしのいだ。 
冒頭で述べた「お金がまわる道が出来上がると自然とお金が入ってくるようになる」とは、正にここにあるのだ。 

20210207-4.jpg

それは、ビジネスだけではない。 プライベートにおいても稼いだお金を貯金する前に、自分がやりたいこと。 欲しいものに使ってみることだ。やりたいことに使えば何かが身につく。 欲しいものが手に入れば満足感が高まる。
そうすることで欲求が満たされストレスが解消される、また溜まりにくくなる。酒を飲んでお金を使うことも無駄ではない。それにより、話題や人との付き合いが広まる。ギャンブルでお金を使ったとしても大きく返ってくる可能性もある。一般に無駄使いといわれることでも必ず得るものがあるはずだ。 
貯金だけでは毎日通帳を眺めることしかできないのである。

20210207-5.jpg

とはいえ、全く貯金を否定しているわけではない。金額は人により様々だが万が一に備えての手持ち金を持っておくことは必要である。あくまでも個人的な考え方だが、ひとつの蓄えを確保しておきそこから溢れたお金だけを使いまくるという方法が理想なのかもしれない。簡単にいえばコップいっぱいに入っている水は飲まずして溢れた分だけを飲むってことだ。

この歳になると私の周りの同年代の人たちは、老後に備え節約してお金を貯める人が多くこれから新しくビジネスを起こしもう一旗揚げようという考えの人は少ない。だが私の場合は老後に備えてもっと稼いでやろうと思うこの頃なのだ。老後に備えてお金を貯めるってのはなんとなくつまらないだろう。付け加えると遊んで暮らすことも最初は、楽しいかもしれないがやがて飽きがくるだろうね。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す