助けてもらったこと、良いところは忘れることなく、それでもの時は。。

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コラム
大河ドラマ「麒麟がくる」もいよいよ最終回を迎える。戦国時代の武将明智光秀の生涯を描いたドラマだが人との繋がりや織田信長との人間関係は、現代社会でも学ぶことがたくさんある。特に会社経営者、上司そして部下とそれぞれの立場に立つ人、全員において参考になることが多いだろう。

当初、信長と光秀は大きな目標に向かって意思疎通し信頼関係を深めていったがやがて意見の食い違いが重なり信頼関係が徐々に崩れていく。それでも光秀は家臣の立場をわきまえ我慢を重ねる。しかしもうこれ以上はと限界を感じた時、悩み悩んだ挙句の果て「本能寺の変」を起こすこととなった。
そして目の上のたんこぶであった両者が消えたことをこれ幸いとして天下を統一したのが羽柴秀吉(豊臣秀吉)なのだ。ドラマのストーリーからみると秀吉は、かなりズル賢しこかったともいえるがある意味、百姓の身分から成り上がってきた真の実力をもつ大物だったという証でもある。
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この出来事を或る会社組織に当てはめてみると社長は信長副社長は光秀、秀吉は常務あたりであろう。当初、社長と副社長は意気投合し会社を立ち上げた。
やがて会社は大きく成長した。その会社に当時、安定した収入もなく職もない常務が途中入社し這い上がってくるという背景である。業績があがるまでの間、副社長は多くの信頼関係を築き実績をあげ会社の成長に大きく貢献した。
社長は成長した会社をいい事にその権力をふりかざしわがまま経営の方向に走りだした。副社長は何度も修正しようと説得するがその威力はおさまることがない。ついに堪忍袋の尾が切れ社長を解任に追い込むこととなる。その後、そのスキをついて一気に乗り出してきたのは常務。ここぞと言わんばかりに副社長を失職させ自分が社長の椅子に座ることとなった。つまり当初社長と副社長で立上げ成功した会社は、途中から入り込みのし上がってきた常務にすべて奪われたという話である。
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このような出来事は、作り話ではなくごく当たり前に実際に起こっている。
では何故このような事になるのだろうか。
元々人と人との付き合いは、はじめは良くてもやがては食い違いが生じてくるものである。そういった時は、お互い相手を重んじて話し合いができるとうまく解決できると言いたいのだが、実際のところは口では簡単に言えるが一番難しいところでもある。そんな時は、まずお互いの良い点や助けてもらったことなどを思い出してみることだ。少しでも寄り添う気があれば修復できるに違いない。しかしそれでもだめなら切るしかない。今の世の中では人の体を切ることはできないが縁を切ることに何ら問題はない。但し、その際は相当の覚悟を決めた上でやらねばならない。又、双方の不仲で多くのスキができる。
ドラマでいうと秀吉、たとえでいうと常務のような人間がそのスキを狙っていることに油断をしてはならない。
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信長と光秀も当時、お互いの良き点や恩を振り返り修復できていたな時代も大きく変わっていたであろう。今も当時と変わらぬスタイルの政局、人と人の繋がりが深く尊重された世の中になっていたかもしれない。但し何かあれば、腹を切らなければならないという習慣が残っているかもしれない。
それはそれで怖い。
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最後にこのような人間関係については、ビジネス以外でも同様のことが言える。特に夫婦円満の秘訣でもある。離婚歴のある分際で言うのもなんだが逆に離婚経験があるからこそ言えることでもある。「あの頃は、よかったなぁ」と話すことは、決裂後は後悔でしかない。だが決裂前なら後悔することを防ぐことができるかもしれない。とはいえ誰もが分かっていることであるが分かっていてもできない。それが人間なのかもしれない。

ちなみに明智光秀は、随分と女性にもモテたようである。光秀だけでなく歴史的著名人の多くは女性にモテている。女性にモテたいなら歴史的人物の人物像を分析してみるのも一つの方法かもしれないことも付け加えておく。
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