4つ目のストレス反応「Fawn(迎合)」
一般的に、ストレスを感じた時の反応は「戦う(Fight)」「逃げる(Flight)」「固まる(Freeze)」の3つと言われています。
しかし、これ以外にも4つ目の「Fawn(媚び・迎合)」という反応があることを知っていますか?
人間関係を悩ませる厄介なパターンだと言われているのです。
例えば子供の頃、親の不機嫌を察知して、わざと「良い子」を演じたり、頼まれてもいないのに片付けをしたりして場を収めようとした経験はありませんか?
これが「Fawn(媚び・迎合)」です。
「自分が我慢すれば、この場が丸く収まる」「相手を怒らせなければ、私は安全だ」。そんな風に、波風を立てないために自分を削り続けてきた、切実な生存戦略です。
しかし、この優しすぎる性質が、皮肉にも相手の支配を許す入り口になってしまうことがあるのです。
幼少期に必死に身につけたこの生存戦略は、大人になっても身についたまま。マニピュレーターを惹きつける「強力な磁石」になってしまいます。
マニピュレーターとは、「あなたの人生を操作し、危害を加える人」です。
パワハラ、モラハラ、あるいは家庭内の精神的虐待。
呼び名は違えど、やっていることは「他人の人生をハッキングして、自分の都合の良い駒にする」という点において、すべてこのマニピュレーターの類だと言えるでしょう。
マニピュレーターにとって、機嫌を伺って勝手に尽くしてくれる人は、最も支配しやすい絶好のターゲットなのです。
つまり、「Fawn(媚び・迎合)」の反応をする人こそが、マニピュレーターにとっての「格好の獲物」なのです。
彼らは「頭が良い」のではなく「見つけるのが上手い」だけ
マニピュレーターにコントロールされている最中は、相手がまるで自分のすべてを見透かしている全能の存在のように思えてしまうかもしれません。
ここで誤解してはいけないのが、マニピュレーター(操作者)が特別に知能が高いわけではないということです。
彼らは決して「頭が良い」のではありません。ただ、「ターゲットを見つけるのが異常に上手い」だけなのです。
彼らは最初から全力で攻撃してくることはありません。徐々に、、徐々にあなたを試します。
・小さなわがままを言ってみる
・理由のない「ため息」をついてみる
・わずかに不機嫌な態度を見せる
そうやってあなたの反応を観察し、あなたが「Fawn(迎合)」の傾向があるか、つまり「相手の機嫌を直すために自分を削るタイプか」を慎重に確かめているのです。
センサーを「自分を守るレーダー」へ
あなたが持つ ”相手を「察する」センサー” は、これまで誰かを喜ばせるために使ってきたかもしれません。でも、これからは「自分に害を及ぼす人を見抜くレーダー」として、正しく使いましょう。
あなたが相手の不機嫌を察知できるのは、相手のわずかな言動の「矛盾」や「違和感」を捉える稀有な才能があるからです。
相手の顔色を見て「どうにかしなきゃ」と感情で動くのは、もうおしまいです。その高い察知能力を、相手の本性を見抜くための「分析データ」として活用してください。
「今、この人はわざとため息をついた。これは私に罪悪感を抱かせて、コントロールしようとしている証拠だな」
そうやって客観的な「証拠」として違和感を捉え直したとき、あなたのセンサーは、あなたを救う最強のレーダーに変わります。
自分の「設計図」を取り戻す
もし今、自分がどんなセンサーを持っていて、どう反応しやすいのか分からなくなっているなら、一度立ち止まって自分自身の「設計図」を確認してみるのも良いかもしれません。
相手を観察する理性を持つと同時に、自分本来の性質をロジカルに知ること。この両輪が揃ったとき、あなたの自分軸は二度と誰にも奪われないほど強固なものになります。
モラハラ、パワハラ、毒親、いじめなど、理不尽な状況に耐え続けていると、自分軸を失います。
それは、「人格を否定され続ける」からです。
この状況が続くと、「自分が何を感じ、何を望んでいるのか」さえわからなくなってしまいます。
その失われた自分軸を取り戻す第一歩となるのが、ヒューマンデザインです。
ヒューマンデザインでは、あなたが生まれ持った本来の性質や才能を客観的に知ることができます。
そして、他人の価値観ではなく、自分の価値観、つまり自分の自分軸を理解することができます。