あなたも、「できない自分」にばかり目がいってしまう日、ありませんか?
頑張っているのに結果が出なかったり、何かに挑戦するたびに「やっぱりダメだ」と落ち込んでしまったり。
そんな時、僕もつい「できないこと探し」に夢中になっていたな…とふと思い出します。
でも、本当は「できること」にだって目を向けていいし、たとえ小さなことでも、そこに“自分らしさ”が隠れている気がするんです。
今日は、誰の中にもある「できないループ」をゆるくほどきながら、実はすぐ隣にある“できる”の種を一緒に探してみませんか。
「先生、僕、本当に変われますか?」
クライアントの問いかけに、僕は少しだけ肩の力を抜いて返します。
「“変われますか?”って質問、実は“今はまだ無理かも…”って前提が隠れていること、多いんだよね」
そう伝えると、相手は小さくうなずく。
「できないことを探すの、僕も得意だったよ。でも最近は“できることチャンピオン”を目指すほうが面白いと思うんだ。たとえば、“右手を上げます!”って言ってから実際に上げてみる。こんなことでもいいの?」
「…それ、意味あるんですか?」
「うん。言葉が行動を生み出す瞬間って、案外“脳”をごまかすコツでもあるからさ。『できない』じゃなくて、『できる』を小さく積み重ねていく。“これならやってみたいかも”って思うことからで全然OK」
ふたりの間に、ちょっとした間(ま)が生まれる。
「でも、そんな小さいこと、やっても意味ないような気がします」
「それでもいいよ。実は“やらない自分”を選ぶのも一つの行動だから。無理にポジティブにならなくて大丈夫。『今日は何もしない』って決めることだって、ちゃんと“自分で選んだ現実”なんだよね」
相手は少し安心したように深く息をつく。
「できないことばっかり気にして、どんどん自信なくして、気がつけば沼みたいに抜け出せなくなってました」
「うん、僕も経験ある。世の中には“努力が足りないだけだ”って言う人もいるけど、本気でやってもダメなときは必ずある。努力は魔法じゃないから、自分を責める必要はないんだ」
「じゃあ、どうすればいいんですか?」
「例えばスポーツ選手だって、無理しすぎると怪我しちゃう。だから今できるトレーニングを、自分のペースでやる。今の自分を大切にしながら、“試してみる”を繰り返してみよう」
「試してみる…?」
「うん、実験って思えばいいんだ。ピカソも、何百枚と絵を描いた中の一枚がバズる。エジソンだって“失敗”じゃなくて“やり方が違った”だけって言ってる。何回も試す中で、自分の“できる”が増えていくんだよ」
「…確かに、たくさんやった中のひとつが当たるってこと、ありますよね」
「そう、まずは数を重ねてみる。“これは違うかも”って思っても、全部無駄じゃないからさ。むしろ、ちょっとずつずらしていく。うまくいかない方法を知ることで、うまくいく方法に出会う準備ができていく」
「でも、もし失敗ばかり続いたら…?」
「その時は『これは今の自分の段階じゃなかったんだ』って、一歩戻る勇気も大事。大事なのは、“今の自分”にちょうどいいハードルを自分で選ぶこと。やりたくない日は“やらない”でもいい。“行動しまくって失敗して落ち込んだら、また戻ればいい”って思えば、人生が実験室になるんだよね」
最後にふたりで静かに笑い合った。
できること、できないこと。そのどちらも「僕が選んでいい」と、ちょっとだけ思えたセッションだった。
【3つのポイント】
「できること」に目を向ける習慣をつくる
できないこと探しから一度離れ、小さな「できた」を意識的に拾っていこう。
“今の自分”に合うペースと段階を大切に
頑張りすぎず、無理をしない。「今日は何もしない」も立派な選択肢。
人生は“実験”くらいがちょうどいい
失敗も遠回りも、「違うやり方を知るための材料」。たくさん試して、少しずつ“自分なり”を見つけていこう。
【僕からの問いかけ】
あなたは最近、「できないこと」ばかり見ていませんか?
今日だけでも、「これならやってみてもいいかも」という“小さな一歩”を、自分のために選んでみませんか。
たとえ何もできない日があっても、それもまた「自分が選んだ現実」。できることだけ、少しだけ、試していく――ウェルメンタルで十分です。
あなたはどんな“小さな実験”を始めてみたいですか?
(本記事はサブフィクションであり、個人情報には配慮しています)