あなたが泥んこで傷だらけならば、ピカピカの勲章を
人間は、他の人と自分を比べながら生きていきます。本当は、比べたくはないんだけれど。比較することで発生する感情に、嫌な気持ちになったりもします。卑屈になったり、悲しくなったり、何もかもを投げ出してしまいたくなったり。比較することで嫌な自分が現れたりします。優越感に浸ったり、他人を蔑む自分が居たり、虚栄心が溢れてしまったり。自分に自信が無くなる時、大抵、誰かと比べた後です。才能、素質、継続力、誰かより劣っている自分にげんなりすることがあります。生きてく上で躓(つまず)く時、やっぱり周りと比較します。こんなことで躓く自分は駄目なんじゃないか。他の人はしっかり歩いているのに、自分は情けない人間だ。下を向いていじけたくなります。棒切れで、地面をほじくり返したくなります。(私だけでしょうか 笑)けれど、沢山の方と出会い、言葉を交わすと気付きました。みーんな、躓いたり、怪我したり、泥がついたりしてる。ただ、歩くのに苦手な場所が違うものだから、自分だけが転んでるように見えるのです。確かに、転び方の下手な人、大ケガをする人、余分に汚れてしまう人、その差はあります。けれど、それは恥ずかしいことでも、自分を貶(おとし)める理由でもありません。よちよち歩きの頃、皆、転んで痛い思いをして、徐々に歩くことをマスターしていきます。テーブルの角で頭を打つと、ぽろぽろ涙が出るほど痛いと学びます。気をつけよう、と幼心に芽生えます。その頃は、誰かと自分を比較などしません。ただただ自分が行いたいことに夢中。そうやって、成長してきました。ずいぶんと歩くのも上手になりました。そんな風に成長出来るのになぜ他者と自分を比べる
0