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二宮金次郎

かつてはどこの小学校にも、金次郎さんの石像がありました。この人はどんな人で何を成した人なのか。私たちには大変馴染みがあるのに、これほど人となりを知られていない人物も珍しいです。金次郎さんの石像が全国の小学校に置かれた背景には、国定教科書を作るにあたり、国民の模範とする人物を誰にしようと国は悩みました。地位も財産もない百姓の家に育ち、あらゆる苦難を舐め、そして社会のために尽くした金次郎さん以外にいないということで選ばれたといいます。ところで、尊徳(金次郎)が薪を背負って読んでいる本、あれは四書五経のひとつ大学という書物だそうです。修身、斉家、治国、平天下。天下を平和にしようと思うなら、まずその国を治め、その前に自らの家を整え、その前にまず自分自身を修めよ。ということで、昔の偉い人たちや志のある人たちは、みんなこれを読んで天下国家を考えたといいます。そんなことはつゆ知らず、私は尊徳の石像によじ登った挙句、彼の読んでいるあの本に「金次郎のばか」」などとクレヨンで書いたりして、随分と罰当たりな悪戯をしたものでした。大学は私も文庫本を買って読んだことがあります。当然のことながら何ひとつ身についたものはありません。こういうのを耳学問と言い、私に限らずこんな人は国会を中心にゴマンといます。尊徳が14歳の時に父が、16の時には母が相次いで亡くなり、彼は2人の弟を養うために懸命に働きます。田畑は全部手放しました。20歳の頃から少しずつそれを買い戻し、やがて小田原藩の家老服部家に奉公し、経済危機にあった服部家の立て直しに力を尽くし成功します。そのことが殿様の知ることになり、下野(栃木県)の桜町の立
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