―過去をほどき、未来を信じるために―
第一章:なぜ、あの日のことが今も心を締めつけるのか私たちは、いつの間にか「もう過ぎたはずのこと」に、心を握られていることがあります。たとえば、誰かに言われた何気ない一言。自分の選択が間違っていたかもしれないと思う夜。「どうして、あのとき……」という問いだけが、心の中に取り残されてしまう。それはきっと、過去の自分がまだ、“誰にも理解されないまま”そこに佇んでいるからなのだと思います。タロットの世界には《カップの6》というカードがあります。それは「過去の記憶」「幼い日の想い」「懐かしさや後悔」が象徴されたカード。けれど同時に、それは“過去の中にあるやさしさ”にも光を当ててくれる一枚です。過去にとらわれているように見えるとき、私たちは「未消化のやさしさ」に、まだ触れられていないのかもしれません。あの日、あなたは確かに迷って、傷ついて、それでも前に進もうとしていた。その姿は、今のあなたにしか抱きしめられないのです。第二章:「未来が怖い」と感じてしまうのは、きっとあなたが誠実だから未来のことを考えると、「失敗したらどうしよう」「また同じことが起きたら」そんな不安が波のように押し寄せてきませんか?それは決して、あなたが弱いからではなく、きっと、ちゃんと自分の人生を大切に考えているから。タロットカードの《月》が出るとき、それは「見えないものへの不安」「心の奥の揺らぎ」を映し出しています。でも同時に、《月》は、“あなたが見ようとしているからこそ”その不安が浮き上がっていることを示してくれます。「何者かにならなければ」「ちゃんとしなければ」そう思うあまり、自分の輪郭を見失いそうになるときもあるで
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