「仕合せ」
始まりもお終いも気付かぬほどに何気ないその無力さに限りなきを感じたいのはせめてその出来事が私のものであったと奥にしまわずに手を繋いでいきたいから物事の始まりと終わりは、いつも気付かぬところにあります。気付いた時には始まっていて、終わり決められるようで、本当のお終いは、気付かぬうちに訪れています。その一つひとつの出会いや別れは、私たちの力ではどうにもならない大きな流れの中で与えられたものなのかもしれません。そして、私たちは、その流れにそっと身を預けながら、生きています。振り返ったときに初めて見えてくる、その静けさに奇跡を感じながら。それを「仕合わせ」と、そっと抱きしめるような想いを込めた一編です。私たちの全ての仕合せに光を。
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