今が辛いから「あんな事がなかったら…」と思ってしまうんです。
ご高覧いただきありがとうございます。
「あの時の自分があったから、今の自分がある」。
そんな言葉を聞いた事はありませんか?
テレビでもネットでも、何でも構いません。
悲惨な過去をプラスにとらえている発言です。
この言葉に嫌悪感を持っている人は少なくないと思っています。
実は私もそう思うときがあります。今でも全然あります。
その理由は実は単純です。
現状が辛かったり、不安に思っているからなんです。
これは「今の現状を変えろ!」などという話ではありません。
これは、ある意味で人間が「いかに単純なのか」の証明なんです。
つまり、
現在が良ければ、過去も未来も肯定的にとらえる。
裏を返せば、現状が不安なら、過去も未来も否定的にとらえる。それだけの客観的な事実でしかないのです。
人は過去にも未来にも生きていない。
これは哲学ではなく、至極単純な理屈です。
物理的に目の前にはない過去や未来より、目の前の現状が優先されるだけ。我々には「今、この瞬間以外は何もない」ということです。
現代の状況さえ良ければ、過去も未来も前向きになるのです。
すさまじい単純明快で、すごく分かりやすいのが人の心。「現在が良い=過去の経験が自分の為になった」と思い込んでるだけです。
人とは、そういう生き物なのです。
だからこそ、我々がやるべきことは現状をより良くすることだけです。それでも考えてしまうのは、なぜなのか?
人間は『感情』を持っているからです。
実は、過去や未来をどう思うかは、現在の『感情』に依存します。例えば、
仕事で失敗したり、学業で悪い成績を出した時を想像してみてください。
すると、その失敗で「自分は
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