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視て見ぬふりをして助けられなかったあの子

小学3年生の冬の日、私は憂鬱な気持ちで学校へ向かっていました。当時のクラスの中では私という存在は浮いていて、”気味が悪いやつ”という感じの認識をされていて困っていました。それは何故かといいますと、誰かが転んで怪我をするとか、自転車で転倒して怪我をするとか、花火で火傷するとか、当時そういう細かい未来が視えていたため「こうなるからあぶないよ」と友達に伝えたりするのですが聞き入れてもらえず、実際に事が起こったら”あいつが何かやったんじゃないか”と疑われたりして、そういう経緯で友人は多くありませんでした。その日は雪のよく降る天気で、10センチ以上は積もっていたと思います。その雪を教室の中から覗いていると、当時クラスで一番仲の悪い同級生が声をかけてきました。「ばーかっ、今日は変なこというんじゃねーぞー」理不尽な言葉。”お前なんてどうでもいいし”そんな気持ちで教室の外を眺めていた視線をその子に向けました。気づくとその視線の先に色や香り、そして映像が頭の中で投影されました。小学校の校門から少し出た先の横断歩道でその子が車にはねられる像で、その車はどうやら雪にハンドルを取られてスリップしたようなそんな光景でした。当時この頃の私はまだ”力”の制御をすることができなくて、意識しなくても唐突に視えたりするので困っていました。頭のなかではそのことを教えてあげないと、と正義の心がささやくのですが、いつも嫌なことを言う子だったので”こんなやつどうなったっていい”という悪の心が勝り、見て見ぬふりをして見過ごすことにしたのでした。それから1週間も経たない日が流れ、その事件は起きます。はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。私
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