喜怒哀楽日記
【真実告知】
22歳の早春、大学を卒業して就職する時に、出自が明らかになった。真実告知をしたのは、父、即ち養父だった。見せられた古びた青い用紙の戸籍謄本には、「養子」と書かれていた。
その瞬間の衝撃をどう表現したらいいのだろう。
その時、私は、父から「これからは、もう私を、父さんと呼ぶな」と宣告されたような気がした。父さんとは呼んではいけないという思いに襲われた。
目の前にいて、赤子の私との出会いの光景を静かに語る父の声が、永遠の別離を宣告しているかのように聞こえた。
父と子という関係が突然引き裂かれたように感じた。
鋭い崖から突き落とされ、深い深い暗闇の谷底に落ちていくような気がした。
父と(私の4番目の)母と妹という家族3人から引き離されたような気がした。その輪の中に、私の居場所は無いかのように感じた。
僕は、この家族の、赤の他人なのだ・・・という絶望的な意識に襲われた。
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