ブレーキを踏んで停まる直前に「ムー」「ブー」という音。ハンドルが痺れることもあります
減速してブレーキを踏み、停車する直前、時速10km以下くらいの速度域で「ムー」「ブー」「グー」というような低い音が聞こえたり、ハンドルに痺れるような振動を感じたりすることがあります。ブレーキの鳴き自体は珍しい症状ではありませんが、このパターンには特有の原因があります。通常のブレーキ鳴きとは違う、低周波の共鳴0〜50km/hの速度域で出る一般的なブレーキ鳴きは、パッドの形状に起因する現象で、部品の不良ではないとされています。一方、停車直前の低い音とハンドルの振動を伴うパターンは、ブレーキ部品からの約150Hzという低い周波数の振動が共鳴して起きています。同じ「ブレーキから音がする」という症状でも、速度域や音の高さ、振動の有無によって原因が変わってくるということです。対処は2段階で進めるこの低周波の異音・振動には、段階を踏んで対応します。まずはブレーキの設定を工場出荷時の状態に戻したうえで、フロント軸のブレーキに振動を抑えるダンパーを取り付け、試運転で改善を確認します。これで改善しない場合は、フロント軸のブレーキパッドに指定寸法の溝加工と面取りを追加します。これは、通常のブレーキ鳴きに対する対処と同じ加工内容です。ポイントは、2つの対処を同時に行うのではなく、1つずつ試して効果を確認していくことです。それでも改善しない場合はダンパーの取り付け、パッドの加工と2段階の対処を行ってもなお改善しない場合は、個別の状況を踏まえた相談が必要になります。停車直前という限られた速度域で起きる症状のため、普段の運転で「あ、また鳴った」と気づきやすい一方、原因の切り分けには順を追った対処が欠かせませ
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