【心地よい暮らしを探して】自分の家なのに落ち着かなかった話
落ち着かない部屋数年前、独身だった頃のことです。私は2DKの部屋に住んでいました。会社の寮から引っ越したばかりだったこともあり、家具は譲っていただいたものや、「とりあえず生活できればいい」と選んだものがほとんどでした。不便はありませんでした。でも、なぜか落ち着かなかったんです。仕事から帰っても家でゆっくりしたいと思えない。休日も家にいるより外へ出かけることが多く、友人を呼ぶのもどこか気が進みませんでした。自分の家なのに、好きになれない。その違和感を抱えたまま、結局その部屋は大きく変えることなく過ごしていました。茶箪笥との出会いそんな私が部屋づくりについて考えるようになったのは、結婚を機に引っ越したことがきっかけでした。せっかく二人で暮らす家だから、今度こそ心地よい空間にしたい。そう思っていたときに出会ったのが、夫の祖父母から受け継いだ茶箪笥でした。新居に置いてみると、不思議とほっとする感覚がありました。木の色や質感、長い時間を重ねてきた雰囲気。そこにあるだけで空間が少し温かく感じられたのです。もともと古い建築を見ることは好きでしたが、家具そのものに興味を持ったのはこの時が初めてでした。振り返ると、それが私の「好き」を見つけた瞬間だったのかもしれません。空間が変わると気持ちも変わるそこから少しずつ部屋を整えていきました。古家具に合う家具を選び、照明も白い光から電球色の柔らかい光へ。すると、一人暮らしの頃に感じていた落ち着かなさは少しずつなくなっていきました。早く家に帰りたい。休日も家でゆっくり過ごしたい。そう思えるようになったのです。不思議なことに、部屋が変わるにつれて自分の気持
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